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1.背景 |
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美術館・博物館等の公共施設、コンベンションセンター、イベント会場、デパート・スーパーマーケット等において、出入りする人数や人の流れを把握をすることは、混雑緩和、警備や施設運営の効率化、売上げ向上、さらに顧客満足度のトータルな向上を図るため、最近特に重要となっています。しかし、これまでは、精度よく手軽に来場者の動向を把握するシステムが提供されていませんでした。人手による計測では人件費がかかり、機械式のカウントゲートでは通行の妨げや設置が困難であるという問題があります。また、どちらの方法も来場者へ悪い印象を与えるという懸念がありました。
NTTファシリティーズは、こうした背景に対応するため、設置場所を選ばず、カメラ動画像から移動する人だけを検出し人数をカウントするシステムを平成12年10月に開発しました*2。その後、実用化に向けて改良を重ね、1)人数計測と侵入監視を同一システムで実現、2)それぞれ4台までのカメラ動画像のリアルタイム解析処理、同時モニター表示が可能、3)システム全体の低コスト化を実現、した『映像解析システム』を新製品として開発しました。 |
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2.概要・機能 |
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システム構成(図1) |
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本システムは、図1に示すとおり、ネットワークカメラ(人数計測、侵入監視それぞれ4台まで、あわせて8台まで接続可能)、スイッチングハブ、映像解析用PC、映像記録用PCで構成されます。 |
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(2) |
ディジタル映像解析処理の特徴 |
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本システムにおける基本的な処理方法は、カメラから動画像を取込み、「映像差分検知機能」・「テンプレートマッチング機能」等を応用した新開発のアルゴリズムにより、監視エリアを連続的に通過する検知対象物を認識し、計測を行います。「映像差分検知機能」は、カメラで捉えた監視エリアを連続的に通過する移動物体を、大きさ、移動速度、移動方向、面積等のパラメータを組み合わせ、複数の映像フレームに表れる差分を検知する機能です。また「テンプレートマッチング機能」により、個々の移動物体の追尾を高精度で行い、各パラメータの検知精度をさらにアップしています。 |
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(3) |
人数計測機能 |
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4台までのカメラ映像から、リアルタイムで人数計測します。入場者数、退場者数、滞留者数の算出ができ、計測結果は時間別・日別・月別にグラフ表示されます。 |
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(4) |
映像記録(侵入監視)機能 |
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4台までのカメラ映像上の輝度変化を検知し、侵入者があれば映像を記録し、アラームを発します。映像記録モードは、連続記録、時間指定記録、間隔指定記録、検知時記録、定刻静止画記録が可能で、後からの確認分析が容易に行えます。 |
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計測結果の活用範囲 |
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本システムの計測結果は、以下のような幅広い活用範囲が考えられます。 |
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計測結果をデータベース化し、各種マーケティング資料を作成 |
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来客動向を分析し、効率的な物品陳列および場内レイアウトを検討 |
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来客人数に対応し、効率的な人員・警備員配置およびエレベータや照明等の制御を実施 |
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記録した映像を確認し、侵入者か関係者かを判断 |
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■映像解析システム表示画面一例 |
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3.販売価格について |
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映像解析装置: |
200万円(カメラ×4、スイッチングハブ×1、映像解析用PC×1の場合) |
映像記録用PC: |
80万円(映像解析装置に映像記録機能を追加するためのオプション) |
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4.お客様問い合わせ先 |
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株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ
コンタクトセンター 0120-72-73-74(携帯・PHS OK)
受付時間 午前9時~午後5時まで(土・日・祝日は除きます) |
*1 |
本システムは屋内専用です |
*2 |
特許出願中〔特願 2000-263317〕(三菱電機株式会社との共同出願) |
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【報道機関からのお問い合わせ】 |
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NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp |
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【一般のお客様からのお問い合わせ】 |
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コンタクトセンタ TEL:0120-72-73-74 午前9時~午後5時まで(土・日・祝日はのぞきます) |
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