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1.開発のねらい・特長 |
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ストックの時代といわれるオフィス事情のなか、既存建物の改修・補修等のリニューアル需要と、都心部再開発によるリロケーション(移転)需要が増加しています。こうした時代背景に対応するため、NTTファシリティーズは、知的生産現場としてのオフィスを「経営資源」の一つとして捉え、経営ビジョンの具現化と組織の創造性向上・活性化を図るFM支援事業、ITを活用したビル活性化ソリューションとしてのeリニューアル事業を展開しています。
今回、開発した「ワークプレイス環境評価システム」は、当社のワークプレイス構築ソリューションを支えるITシステムであり、オフィスの利用者の満足度を調査する手法として定着している「POE(Pre
& Post Occupancy Evaluation)※3」と、業務に関する調査・評価である「ワークスタイル(業務特性)診断」を組み合わせ、ワークプレイスの環境を正しく評価します。また、調査をWebによるペーパーレス・アンケートで実施することにより、調査対象となる従業員などのオフィス入居者の負荷軽減と調査・集計作業の時間短縮を実現するとともに、ユーザー参加型のアンケートにより、リニューアル・リロケーションに対する入居者一人ひとりの意識を高めることができる点も大きな特長です。Webとデータベースを活用した自動処理システムのため、調査や評価・診断が正確かつスピーディに行えます。 |
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2.システムの概要 |
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「ワークプレイス環境評価システム」は、まず、Web上で簡単かつ短時間(5分程度)で答えられる「環境満足度アンケート」「ワークスタイル(業務特性)アンケート」の2種類を実施します。そのデータを自動集計・分析することにより、「集計・分析結果」をグラフ化して自動的に表示・出力することができます。また、さまざまな側面からの分析が可能なように「建物別」や「所属別」、「役職別」等の多様な絞り込み条件に応じた「集計・分析結果」を表示・出力することもできます(図1)。
さらに、本システムにおいては、アンケートの集計結果に応じ、当社の経験とノウハウを集積したデータベースから簡易な「環境改善提案書」を作成・出力することが可能です。「環境改善提案書」は「POE診断結果」、「ワークスタイル診断結果」、およびその診断結果をもとに作成される「オフィス環境改善の提案内容」により構成されます(図2)。提案内容にはシステムが自動的に選定した図・写真によるイメージおよび各ワークプレイスの提案のポイントが記載されます。 |
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3.今後の取り組み |
NTTファシリティーズでは、今回開発した「ワークプレイス環境評価システム」について、平成14年10月からの試行運用を経て、本年6月より本格運用を行います。本システムの活用により、オフィス入居者のニーズをより正確、かつスピーディに把握するほか、さらに経営者および入居者へのヒアリング調査、詳細な現地調査等を行い、経営者サイド・入居者サイド双方のニーズを正しく理解し、各種条件(予算、法規制等)を加味した最適なオフィス提案コンサルティングや設計のサービスをご提供していきます。 |
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4.用語の解説 |
※1 FM: |
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ファシリティマネジメント(Facility Management)/企業・団体などの施設および環境を経営的視点から総合的に企画・管理・活用する経営管理活動 |
※2 eリニューアル: |
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IT化とリニューアルをワンストップで提供するソリューション |
※3 POE(Pre & Post Occupancy
Evaluation): |
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リニューアル前に行う「現状評価」およびリニューアル後に行う「入居後評価」 |
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【本件に関する報道機関からのお問合せ先】 |
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp |
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