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平成16年8月26日

日本ヒューレット・パッカード株式会社
株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ

日本HPとNTTファシリティーズが
サーバシステム環境構築トータルソリューション事業で業務提携

~サーバから電源・空調システムなどのファシリティ構築までを
ワンストップで提供~

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 樋口泰行:以下日本HP)と株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ(東京都港区、代表取締役社長 布谷龍司:以下NTTファシリティーズ)は、ブレード型サーバ*1などの大規模情報システムの導入と電源・空調システムなどのファシリティ構築を合わせたサーバシステム環境構築トータルソリューション事業で、アセスメント・コンサルティングから設計・施工、保守・運用までの幅広い分野において業務提携を行います。
 この提携により、ITシステムに最適な電源・空調システムなどのファシリティを提供し、消費電力が益々増加傾向にあるサーバに対して地球環境に配慮した、より安心・安全なサーバシステム環境の構築をワンストップで提供します。
 なお、8月27日より両社はソリューションサービスの提供を開始します。

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1.提携の背景と目的
 ITシステムが企業の基幹業務を担っている現在、システムの役割は極めて大きく、さらに、それを支える電源や空調などのファシリティも重要な要素になってきています。ITシステムの安全かつ安定した運営にはファシリティとの適合性を視野にいれたシステム構築が必要不可欠です。
 企業においては、IT機器の電源及び、発熱について以下の3つの問題が顕在化しています。

(1) IT機器の高性能化・高密度化
インターネット等の普及でIT機器は年々増加の一途をたどっています。限られた設置スペースにより多くのシステムを設置できるよう、高密度化、高性能化が進んでおり、ラック型サーバ*2やブレード型サーバなどの比率が高まっています。また、それらに使用される最新の高性能CPUは、性能向上とともに消費電力・発熱量が増加しています(最新のインテルXeonTMプロセッサ1基あたりの消費電力は1年前の約60%増)。更に、システム構築の傾向としてサーバコンソリデーション*3が進み、局部的に大きな電力消費と高い発熱を伴うサーバが大量に設置される傾向にあります。このことから、電源インフラや空調システムの容量不足、電源の信頼性確保、高発熱に対する空調システムの重要性が高まっています。

(2) ITシステムの構造(無駄な電力消費=地球環境問題)
電力会社から供給される電力は交流ですが、CPUやその他のサーバ内部で動作するコンポーネントは直流で動作するため、UPS(交流無停電電源)を利用した現状の電源システムでは、交流→直流→交流→直流と3段階の変換を行っています。変換部では、交流から直流への変換に伴う電力損失が発生するため、その部位が多いほど無駄な電力が大きくなります。電力損失は熱になるため、空調システムの設置台数の増加につながります。近年CSR*4(企業の社会的責任)への関心が高まる中、地球環境への配慮も重要になっています。

(3) ITシステムからファシリティまでトータルにソリューション提案できるベンダーが不在
これまでのITシステム構築では、サーバベンダー・システムインテグレーター及び電源・空調システムなどのファシリティベンダーがそれぞれ個別にお客様に提案していたため、ITシステムとファシリティまで含めた総合的なシステム構築が実現できにくい環境でした。
日本HPとNTTファシリティーズの提携は、上記のような問題に対して、両社の得意な技術・サービス・ノウハウを相互に活かして、サーバシステムの導入から電源・空調システムなどのファシリティ構築まで、ワンストップで提供します。今回の提携により顧客企業のITシステム、ファシリティにおけるTCO*5(総所有コスト)を削減し、競争力強化を支援するとともに、より信頼性が高く、地球環境に配慮したITシステム基盤の構築に貢献します。
2.今回の提携で提供するソリューション
 今回の提携では、サーバシステムを導入するにあたり、以下のアセスメントサービスを実施し、具体的なソリューションを提供します。

(1) 最新型のサーバによるサーバ統合ソリューションの提案
日本HP製サーバ、ストレージをベースにしたサーバ統合のシステム構築、サービスを提案します。たとえば、高密度型サーバとして、今後、高い成長が見込まれるブレード型サーバ(HP ProLiant BL*6)をベースとした提案も積極的に展開します。ブレード型サーバは、高密度システム構築が可能なことから、システム・ファシリティに集中配備することで管理コストの低減を実現します。

(2) ITファシリティ構築ソリューションの提案
日本HP製サーバを導入するにあたり、DC POWER(直流電源システム)によるソリューションを始め、ファシリティ関連の潜在的なリスクを定量的に評価し、その結果をもとに設備の改善提案、リニューアル、保守・監視まで総合的なエンジニアリングサービスを提供します。

(1) 電源・空調システムコンサルティング・構築サービス
(2) 耐震診断・対策サービス
(3) 電雷害・EMC*7対策サービス
(4) セキュリティシステム診断・構築サービス
(5) 保守・監視サービス
3.提携に基づく施策
 今回の提携によるソリューションにあわせて、両社では以下の施策に取り組みます。

(1) 共同のマーケティング・プロモーション展開
サーバシステム環境構築トータルソリューション事業を促進するため、セミナー開催、Webサイト開設、パブリシティ等を展開し、より環境に負荷をかけないITファシリティ構築に向けたソリューションの提案・啓発活動を展開します。

(2) IT技術者とファシリティ技術者との連携強化
米国HP本社、日本HP本社、NTTファシリティーズ本社に専任技術者を配置し、お互いが直接コンタクトを取れる体制により、より迅速に高品質のサービスが提供できるよう技術交流を行います。

(3) 専用コールセンタの設置
ITシステムおよびファシリティに関する総合的な相談窓口を開設します。
◆開設日:8月27日(金)
◆専用電話番号:03-5304-6522
4.「ブレード型サーバ導入に対するファシリティコンサルティングサービス」
 (無償)の提供
 本提携を開始するにあたり、直流電源対応のブレード型サーバ「HP ProLiant BL20p、30p、40pシリーズ」の導入を検討しているお客様に対して、8月27日から10月末までをキャンペーン期間と位置づけ、お客様の建物・設備等のファシリティに関する簡易リスク診断サービスを無料で実施します。

※1: 無料の簡易コンサルティングでは、コンサルティングサービスの実施内容の一部を利用できます。
※2: 実際のコンサルティングとは異なりますので、具体的な対策内容を提示できない場合があります。
※3: お問い合わせ・依頼内容によっては対応できない場合があります。
5.サービス開始日
8月27日(金)
6.専用コールセンタ・専用Webサイト
(1) 専用コールセンタ
電話番号:03-5304-6522 (受付時間:9:00~19:00(月~金)/10:00~18:00(土))
(2) 専用Webサイト
http://www.hp.com/jp/partners/nttf/
7.用語の説明
*1 ブレード型サーバ
・19インチラックに4Uや6U(1Uは「高さ44.45mm」)といったシャーシ(「エンクロージャ」)を装着し、これにサーバ本体である「サーバブレード」を複数台装着する形態をとったサーバのことを言います。
*2 ラック型サーバ
・JIS(日本工業規格)やEIA(米国電子工業会)で規格化されている幅19インチのラックに搭載可能な形状を持ったサーバのことを言います。
*3 サーバコンソリデーション
・分散設置されたサーバを統合して台数と保守、管理コストを削減することを言います。また、設置面積が集約化により節約され、物理的なセキュリティ対策も講じやすくなります。
*4 CSR(Corporate Social Responsibility)
・企業の「ビジネスの発展」と「社会・環境への配慮」を両立する事を目的とした概念で、企業倫理の遵守、並びに従業員・地域社会・環境への配慮をベースとした、オープンで透明性の高いビジネスへの取り組みを意味します。
*5 TCO(Total Cost of Ownership)
・コンピュータシステムの導入、維持、管理のためにかかる費用の総額のことを言います。
*6 HP ProLiant BL
・日本HPのブレード型サーバ「HP ProLiant BL」は、「可用性」、「拡張性」、「保守性」のすべてを備えた業界標準のブレード型サーバです。HP ProLiant BLの主な特長は以下のとおりです。
(1) 導入・運用コストを大幅削減 :システム管理を効率化する豊富なツール群
(2) 即時にシステム拡張 :サーバブレードを差し込むだけの簡単作業
(3) 煩雑なケーブル接続不要 :障害発生のファクタを低減するケーブルレス構造

 HP ProLiant BLには、20p、30p、40pの3つのラインアップがあります。
 特に、HP ProLiant BL30pはインテル Xeonプロセッサを最大2基搭載でき、高度な管理機能を提供する高密度のブレード型サーバです。42Uラックに最大192CPUを搭載でき、Xeonプロセッサ搭載のブレード型サーバとしては最大級の搭載密度を実現しています。さらに直流電源に対応しているため、消費電力・発熱量の削減と信頼性の高いシステム構築が可能となります。
*7 EMC(Electromagnetic Compatibility)
・電磁的両立性のことを言います。他の機器などの動作をするような電磁妨害を与えず、かつ電磁環境によってその機器の性能に影響を受けないシステムの能力を指します。

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
◆NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp
文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
本プレスリリースは、一般的な報道のための参考資料として提供しております。投資判断のための第一義的な資料になるものでも、投資家の特定の目的にそった助言を提供するためのものでもないことをご了承ください。なお、情報の正確性につきましてはできる限り確認をしておりますが、内容の変更がある場合もございます。
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