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平成17年7月26日

株式会社NTTファシリティーズ

地球環境保護推進アクションプログラム支援システムを開発
~建築領域における環境パフォーマンスデータを一元管理~


 NTTグループの総合エンジニアリング・サービス企業、株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 森勇)は、地球環境に与える影響を把握するために、NTTグループ企業の建築領域における環境パフォーマンス*1データを一元管理できるシステム「地球環境保護推進アクションプログラム支援システム(以下:支援システム)」を開発し、運用を開始しました。
 支援システムは、NTTグループで所有している全国の施設のうち、約35,000棟を対象に、これらの施設の建築領域における環境パフォーマンスデータ(工事から発生する廃棄物の量や新ガス消火設備の導入状況等)を一元管理できるシステムであり、イントラネットを使いリアルタイムで全施設の実態を把握できます。このシステムにより、NTTグループ各社における環境パフォーマンスデータが効率的に把握できます。
 今後は全国に施設を持つ(施設の環境管理データ等を管理している)お客様を対象に、ISO 14001の支援システムとして提案していく予定です。

1.背景とねらい
 近年、各企業においても自主的な環境保全の取り組みが行われています。NTTグループでも1999年にエコロジープログラム21を制定し、環境パフォーマンスデータ(温暖化対策、廃棄物対策、紙資源対策、環境リスク《オゾン層》対策、環境マネジメント等に関するデータ)を毎年集計し、NTTグループ環境保護活動報告書にて公開しています。
 NTTファシリティーズでは、NTTグループの所有する一部施設の建築領域における環境パフォーマンスデータ(工事から発生する廃棄物の量や新ガス消火設備の導入状況等)を管理しています。 
 これまでは、NTTファシリティーズではNTTグループ企業の所有する建物を地域ごとに管理していたため、入力や集計が煩雑で、また集計時にはかなりの稼動と時間がかかっていました。これを解消すると共に、地球環境保護の活動をより推進することを狙いとして、支援システムを開発しました。

2.概要
 支援システムではWEB方式を採用しているので、システム使用者はWEBブラウザによってイントラネット上に設置されたサーバへ接続し、データの入力・参照・報告書出力を行ないます。データをサーバ上で一元管理することにより、集計作業が不要になり現状を随時把握することが可能になるとともに、建物管理業務・設計業務での情報流通が効率的に行えます。

3.特徴
支援システムの特徴は以下のとおりです。
(1) データを一元的に管理が可能
 システムはデータセンタに格納されており、システム使用者はイントラネット経由で 支援システムのデータベースにアクセスします。
(2) 特別なソフトやハードは不要
 WEB方式を採用しているため、特別なソフトは必要なく、一般的なPCとイントラネットにアクセスできる環境さえあれば利用可能です。
(3) データ処理の効率性が65%向上
 大量のデータから簡単な操作で業務に必要な情報を迅速に検索し、データ入力・集計・帳票を作成することが出来ます。
(4) セキュリティ対策が万全
 ログインIDとパスワードを使用者に発行し、各人に設定されたアクセス権限の範囲内でシステムを利用することができます。
(5) 他システムの連携が可能
 平成17年1月20日に報道発表しましたASP方式によるファシリティマネジメント支援システム「Click Property(クリック・プロパティ)」 と連携することで効率的な施設情報管理を支援します。

4.データ入力内容項目
◆廃棄物対策
(1) 建築関連産業廃棄物適正処理
◆環境リスク(オゾン層)対策
(1) 火災早期検知システム導入状況
(2) CO2消火設備の誤放出対策
(3) ハロン消火設備の誤放出対策
(4) 新ガス消火設備の導入状況
(5) フロン回収量
(6) 暖房用ボイラの管理

入力画面イメージ
入力画面イメージ

システム概要
システム概要

支援システムを活用した業務の流れ
支援システムを活用した業務の流れ

5.今後の展開
 現在はイントラネット環境で運用していますが、今後は、建物所有者、工事施工者に本システムを公開し、情報の共有化を図っていきたいと考えています。
 また、全国に施設を持つ(施設の環境管理データ等を管理している)お客様を対象に、ISO 14001の支援システムとして提案していく予定です。
 さらに現在営業展開している省エネルギー診断サービスやエネルギーシステム総合診断サービス(平成16年1月報道発表)等と共に環境コンサルサービスへの展開も視野に入れています。

6.用語の説明
*1 環境パフォーマンス
  方針や目的に基づき、測定可能な環境項目で、取り組んだ環境活動の実績を表わすもの。例として、廃棄物発生量、大気汚染測定値、エネルギー使用量 、地球温暖化ガスの使用量(ガスの種類、発生量) 、化学物質の使用量(種類、使用量)などで環境活動の実績を表わしている。

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp
ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。
予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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