| (1)建物特徴: |
| 東京国際空港(羽田)第2旅客ターミナルビルは、年間6,000万人を超える空港旅客の混雑を緩和し、航空機の定時運行・旅客の利便性向上のために計画された。旅客ターミナル機能のほかに宿泊機能として「羽田東急ホテル」が旧ターミナル地区より移転し、「羽田エクセルホテル東急」として本館北側に併設させている。東京湾に面したその立地特性より「海」をターミナルのデザインテーマとした。波のうねりのようなチェックインロビーの屋根形状や、水や砂浜をイメージさせる屋内外の色使い等により、空の旅への誘いの場としての高揚感を演出した。そして、安全性・対災害性そして目的視認性など交通施設としての高い機能性も併せ持たせた。 |
| (2)プロデューサ: |
| 松田平田設計・NTTファシリティーズ・シーザーペリ共同企業体 主務者 中園正樹(松田平田設計 代表取締役社長) |
| (3)ディレクター: |
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・ | 株式会社 松田平田設計 代表取締役社長 中園正樹 |
・ | 株式会社 NTTファシリティーズ 代表アーキテクト 林 雄嗣 |
・ | シーザー・ペリ&アソシエーツ株式会社 代表 シーザー・ペリ |
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| (4)デザイナー: |
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・ | 株式会社 松田平田設計 代表取締役社長 中園正樹 |
・ | 株式会社 NTTファシリティーズ 都市建築設計事務所長 蜂須賀達志 |
・ | シーザー・ペリ&アソシエーツジャパン株式会社 代表取締役 光井 純 |
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| (5)デザイナーからのコメント: |
| 既存の第1旅客ターミナルビル(以下1ビル)との調和と発展的評価の上にデザインを構築していった。10数年前に1ビルが完成してからの社会環境の変化を、如何に新ターミナルビルの設計に反映させるかが課題となった。 |
| (6)審査会の評価コメント: |
| 光の取り入れ方や曲線の利用によって、従来の空港にない優しい空間が出現している。 |