2010年3月30日
淡路市の「メガワット級ソーラー集積事業」を受注
~グリーンエネルギーの推進と環境学習拠点のシステムを提案~
株式会社NTTファシリティーズ
三洋電機株式会社
株式会社NTTファシリティーズと三洋電機株式会社は、2010年1月13日に公募された淡路市主催の「淡路市メガワット級ソーラー集積事業技術提案の募集」に応募し、公募型プロポーザル方式による事業者選定の結果、2010年3月2日に優秀者として特定され、市庁舎をはじめとする公共施設などにメガワット級ソーラー発電施設を構築する請負契約を本日、淡路市と締結しました。
同施設は兵庫県と淡路市とが一体となり、『環境立島淡路』のシンボルとして、環境配慮企業誘致や環境学習の拠点として活用するなど、グリーンエネルギーの普及促進を目的に、2010年秋に竣工予定です。構築する太陽光発電施設の規模は国内における公共施設としては最大級*1の規模となる1MW(メガワット)となり、年間で330トンのCO2排出量削減効果を見込むことができます。
淡路の地は穏やかな海と滋味豊かな大地、そして何よりも日照(近畿圏で最も長い日照時間)に恵まれた地域です。淡路市は、自然と人、歴史と技術が共生する『環境立島淡路』を目指し、そのシンボルとしての太陽光発電施設の整備を行う「メガワット級ソーラー集積事業」を立ち上げました。その事業者の選定において両社の太陽光発電施設の構築技術提案が評価され、システム設計、太陽電池モジュール他機器の納入、システム工事を含めた、「メガワット級ソーラー集積事業」を両社が一括受注しました。
1.施設概要
- 所在地
- : 淡路市生穂新島地内
- 設置場所
- : 市庁舎屋上(50kW)
浄化センター北側敷地内(100kW)
市民交流センター屋上(10kW)
市庁舎北側の企業庁所有地 約1.5ha(840kW) - 太陽光発電出力
- : 1,000kW
- 年間発電量
- : 約110万kWh
- O2排出削減量(推定)
- : 330トン/年間
2.各社の役割
- 株式会社NTTファシリティーズ・・・システム設計・施工
NTTファシリティーズは、大規模太陽光発電のシステムインテグレータとして、同施設を発電施設かつ環境学習拠点として有効に利用する観点でデザインするとともに、塩害、雷害などのリスクから施設を守るシステム設計により高品質・低コストな施設を構築いたします。
NTTファシリティーズは、豊富な太陽光発電システムの構築実績を活かし、建築、電力、IT分野の技術力により太陽光発電システム導入をトータルでサポートしてまいります。
- 三洋電機株式会社・・・太陽電池モジュール製造
納入する三洋電機製のHIT*2太陽電池は、独自の技術とノウハウによって実現する高い変換効率に加え温度特性にも優れていることから、設置面積あたり世界トップクラスの発電量が得られます。HIT太陽電池はこの高効率発電という特徴を活かし、公共・産業用のみならず住宅用まで幅広く太陽光発電ソリューションをサポートしていきます。
三洋電機は、創エネ(太陽電池)・蓄エネ(二次電池)・省エネ(業務用機器等)技術を融合したスマートエナジーシステム(SES)で、CO2排出量やランニングコストの大幅な削減とエネルギーの最適活用を提案し、環境保全に貢献してまいります。
公共・産業用太陽光発電システムの情報については、 三洋電機株式会社Webサイトをご覧ください。
http://jp.sanyo.com/solar/commercial/
住宅用太陽光発電システムの情報については、 三洋電機株式会社Webサイトをご覧ください。
http://jp.sanyo.com/solar/
3.兵庫県淡路市 門 康彦(かど やすひこ)市長のコメント
自然と共に生活をする淡路の島民は、半世紀ほど前から白砂青松などの自然が失われつつあることを肌で感じています。その島民および市民に、今回の太陽光発電施設が生み出す電気の総量を見て、感じて、エコエネルギーに対する理解を深めてもらいたい。また淡路は環境立島であると同時に世界的観光立島を目指しています。住民だけでなく観光客にも環境学習の拠点として利用してもらいたい。国生み神話で日本発祥の土地と謳われ、日照時間の長いここ淡路市から、エコエネルギーのシンボルを発信することに、大きな意味があると考えています。
用語説明
- *1 2010年3月30日発表時において。
- *2 HITはHeterojunction with Intrinsic Thin layerの略。
- HIT太陽電池は、三洋電機が開発した独自構造の太陽電池セルで、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン薄膜を用いて形成したハイブリッド型太陽電池です。高変換効率・温度特性等の優位性により、世界最高水準の発電量が得られます。
- 【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
- NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp
- 三洋電機株式会社 国内CRM本部 TEL:06-6994-6441
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