2010年11月9日

スマートグリッド及びデータセンターに対応する直流電源コンセントを開発

株式会社NTTファシリティーズ
富士通コンポーネント株式会社

株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 沖田 章喜)と富士通コンポーネント株式会社(代表取締役社長 石坂 宏一)は、次世代の電力供給方式として期待されている高電圧直流給電システム(DC400V)に対応したコンセントバーと電源プラグを2009年2月に共同開発し、その後、安全性・長期安定性・取扱の容易性確認の実証試験を実施してまいりました。両社はその結果を踏まえ、従来2U (3.5インチ、約88.9mm) サイズのコンセントを1U (1.75インチ、約44.5mm) サイズと小形化を実現し、より実用的な形態として、小形コンセントバーと電源プラグを11月9日からミュンヘンで開催されるエレクトロニカ2010に出展いたします。

写真:開発したコンセントバー
開発したコンセントバー
写真:従来のコンセントバー
従来のコンセントバー

次世代のエネルギー・社会システムである「スマートグリッド」において、太陽光発電や燃料電池、及び電気自動車のバッテリーなどの直流電源が注目を集めております。また、データセンターの分野においても省電力化技術の一つとして直流給電技術が注目を集めています。直流給電方式は交流給電方式に比べて給電損失を削減できる特長を持つ反面、電圧が高くなると遮断時にアークが切れにくいという課題がありました。

本コンセントバーと電源プラグは、高電圧直流給電システムにおけるICT機器の運用作業に必須となる安全性と簡易性を確保した性能と構造を実現しています。実用化への技術的問題であった直流電源回路の開閉時のアーク放電を、高密度磁力を応用したアーク遮断モジュールによって強制的に消弧する機械式接点をコンセントに内蔵することにより、ICT機器不使用状態ではコンセント端子間に電圧が発生しない安全構造としました。ICT機器などを使用する場合は、電源プラグがコンセントと接続された後、機械的スイッチをON側にスライドさせて接点を内部で閉じる構造であるため人体への安全面も解決しています。またプラグとコンセントが接続されたときのみ機械的スイッチをONにすることができ、コンセント端子とプラグに電流が流れている状態ではコンセントとプラグが機構的にロックされ、誤挿入の防止や意図しない抜け防止のフールプルーフ(うっかりミスよけ)構造を採用しています。

従来2U (3.5インチ、約88.9mm)サイズであったコンセントを1U (1.75インチ、約44.5mm)サイズまでに小形化し、より実用的なサイズといたしました。また安全上コンセントに設置した機械的スイッチの開閉機構をプラグ側からコンセント側に変更することにより、プラグ側(ケーブル側)に製造および設置の容易性をもたせ、普及に向けての便宜性をはかりました。

本製品はこの11月9日から12日までミュンヘンにて開催される展示会エレクトロニカ2010に富士通コンポーネント株式会社の販売子会社である富士通コンポーネントヨーロッパ(FUJITSU COMPONENTS EUROPE B.V.)のブースにて本コンセントバーとプラグの安全機構面を中心とした展示をいたします。

株式会社NTTファシリティーズと富士通コンポーネント株式会社の本取り組みにより高電圧直流給電システムの普及・標準化の促進が期待できます。また両社は、ICT分野以外にマイクログリッド、自然エネルギー分野、ビル民生用としての利用拡大の検討や標準化に向けての取り組み、生物多様性も含めた持続可能な環境社会の実現に貢献してまいります。

【高電圧直流給電システム用コンセントバーと電源プラグの特徴】

小型化の実現

本製品は、従来プラグ側に内蔵していた抜け防止の機械的スイッチをコンセント側に移行し、安全機構をコンセントバー側に集約しました。さらに設計の最適化を行い、体積比で46.1%の小型化を実現したことで、利用者の作業効率を高め、スペースの確保が可能となります。

プラグ挿入時の安全性

機械式接点をコンセントに内蔵しており、不使用状態では、コンセント端子間に電圧が発生しないので安全な状態を維持できます。ICT機器などを使用する場合は、電源プラグがコンセントと接続された後、機械的スイッチをON側にスライドさせて接点を内部で閉じる構造であるため、作業者・保守者は完全な無電圧で挿抜作業が可能となり、従来のAC100VやAC200Vに比べても安全性を高めることができます。また、コンセントにフールプルーフ(うっかりミスよけ)の構造も有しており、誤挿入の防止やコードの引っ掛けによる不用意な抜け防止を図っています。

プラグ引き抜き時のアークの除去

コンセントから電源プラグを引き抜く場合は、機械的スイッチをOFF側にスライドすることで、高密度磁力を応用したアーク遮断モジュールによって強制的にアークを消弧する安全機構を内蔵しています。

省エネ性・高信頼性

半導体や複雑な機械機構を用いていないため、本コンセント内部での消費電力はほとんど無く極めて省エネであるとともに、少ない部品点数のため安価で高い信頼性を実現しています。

【参考資料】

株式会社NTTファシリティーズ

IT・エネルギー・建築の融合技術の開発や活用により、ビルや電力設備の「企画・設計・施工」から「保守・運用・維持管理」までワンストップで対応するソリューションやサービスを提供しています。

http://www.ntt-f.co.jp/

富士通コンポーネント株式会社

リレー、コネクタなどの接続部品、キーボードやサーマルプリンタ等の入出力部品並びにサーバコンソールスイッチやIP電源コントローラーなどのネットワーク機器、無線モジュールなどの各種電子部品、電気応用機器等の製造販売を行っています。コンポーネントのリーディングカンパニー。

http://www.fcl.fujitsu.com/

本件に関するお問い合わせ
(株)NTTファシリティーズ 総務人事部 広報室 TEL:03-5444-5112
富士通コンポーネント(株) マーケティング本部 マーコム課 TEL:03-5449-7018

ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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