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2011年10月14日

全量買取時代の太陽光発電を支える発電診断システムの営業を開始

 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長:沖田 章喜)は、早期に太陽光発電の不具合検出が可能な「太陽光発電診断システム」の営業を開始します。

1.背景と狙い

 太陽光発電は地球温暖化対策や電力不足対策の一つとして注目され、その市場は年々増加傾向にあります。また、再生可能エネルギー法案の成立に伴い、全量買取制度*1が2012年7月1日に施行予定のため、発電事業用として更なる市場拡大が予想されています。
 この発電事業を成り立たせるためには長期的な発電性能の維持が必要不可欠となります。太陽光発電はメンテナンスフリーと考えられてきましたが、近年の住宅用を対象とした実態調査では約34%*2の太陽光発電にて発電性能に関わる不具合が報告されています。また、気象条件により発電出力が左右されるため、出力の低下が天候によるものか不具合によるものかを判断することが難しいという課題がありました。
 そこで、NTTファシリティーズは、太陽光発電の不具合の早期発見が可能な太陽光発電診断システムの営業を開始し、期待される発電量の確実な確保を実現することにより、お客様の発電事業における安定的な売電収入の確保に貢献いたします。

2.システム概要と特長

 本システムは、太陽光発電の発電データや設置場所における気象データを基に、発電量の妥当性を評価することにより、太陽光発電の不具合を発見します。また、評価結果や発電量の状況を診断レポートとして自動送信することが可能なシステムです。主な特長と基本運用イメージを以下に示します。

  • NTTファシリティーズ独自の発電診断技術*3により、これまで気づきにくかった不具合も発見します。
  • 診断レポートにより、発電性能の「見える化」が可能です。
  • 遠隔自動診断のため、お手数がかかりません。
  • 従来のモニタリングシステムと同じ情報で診断可能です。(特殊な計測器や計測点数の増加は不要です)

基本運用イメージ

基本運用イメージ

※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

3.発電診断の効果

 太陽光発電診断システムの導入効果イメージを以下に示します。法定耐用年数17年の運用において発電損失に気づかないと、その売電収入も同等に損失する可能性があります。例えば、不具合により総発電量の15%の発電(売電)損失が発生するようなケースでは、太陽光発電診断システムによる不具合の早期発見と迅速な故障修理を、売電損失額の約10%でご提供させていただく予定です。(NTTファシリティーズ試算)

発電診断の効果イメージ

発電診断の効果イメージ

※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

4.今後の予定

 太陽光発電診断システムは2011年10月より営業を開始します。また、本システムによる不具合検出後、迅速に復旧させるための故障修理や、システム規模によっては必須となる定期点検*4などをメニュー化した「太陽光発電保守サービス」を、2012年4月にサービス開始する予定です。

用語説明

*1 全量買取制度
太陽光や風力など再生可能エネルギーによる電力を電力会社が固定価格で全量を買い取る制度です。
*2 調査報告
加藤和彦著 『太陽光発電システムの不具合事例ファイル』、日刊工業新聞社発行。
*3 発電診断技術
太陽光発電の設置場所における気象データおよび発電データを基に、発電量や発電効率などの期待値を、豊富な研究実績から得た推定法により算出するとともに実績値と比較し、差分がしきい値より大きい場合に不具合と判定する技術です。
*4 必須となる定期点検
電気事業法(第四十八条第四項)により50kW以上の太陽光発電は自家用電気工作物となるため、保安規定に基づく点検が義務化されています。
本件に関するお問い合わせ先
報道機関からのお問い合わせ
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp
一般のお客様からのお問い合わせ
コンタクトセンタ 0120-72-73-74
午前9時~午後5時まで(土・日・祝日はのぞきます)

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