2013年5月7日
空調省エネ制御の遠隔監視機能つき、後付け型制御盤SmartStreamシステムを販売開始
株式会社NTTファシリティーズでは、昨今社会問題となっている電力費、燃料費の上昇に対し「救世主」となる技術で、主に中規模から大規模な空調を有する、民間、公共、産業など様々な施設において長期に有効な新技術を開発、提供を開始します。
システム概要
この技術は、産業用ロボットにも活用されてきた高信頼の制御用電子機器であるPLC*1による独自の制御とNTTグループや連携企業の有するICTを活用した遠隔での制御状態監視技術を併せたものです。従来広範に使われてきたエネルギー消費量の見える化(BEMS)、ビルの自動制御化(BAS)の共通的機能のうち省エネ性向上に特に注力し、施設ごと異なる空調機能の保障をしつつ省エネを更に進める制御プログラムにより改善を行います。
システムの特徴
この制御を既存施設へ付加的に導入すると、例えば大型中央熱源・水冷方式の空調において、既存の熱源機器本体は更新せずに、空調の構築設備全体に熟練した施設運転技術者のノウハウを細かく反映可能です。
省エネ性を追求すると損なわれがちな快適性などの「必須機能」を維持する範囲で空調利用室の状況を監視しつつ、日々時間ごとチャレンジ型の削減制御(自動最低化制御)を行う特長を有するものです。空調負荷のダイナミックな連続変動に適宜、確実に対応できることで、年間の積算省エネ効果は、電気、ガス、重油など、従前の20%~最大40%に及ぶ削減実績を残しています。
開発の経緯等
本技術基礎段階の開発は、経済産業省主管の事業として消費者サイドで長年開催されていた「省エネルギー優秀事例全国大会」で三回の受賞を経験している日立電線株式会社が取り組み、日立グループのクリーンルーム施設、データセンター、他の一般大型商業施設等へ約10年間導入を進めてきた実績、経験とその特許権利の譲渡を受け、今回、弊社が拡大展開を進めるものです。
弊社では更に、「制御状態の見える化」機能を携帯端末等で付加し*2、例えば海外など遠方地域に設置した本PLC盤による制御システムでも、経験に優れた本社(日本)の技術者が常に改善調整の支援を続けられる24時間365日の体制をもって、エネルギー消費現場の個別改善を支援いたします。
弊社はNTT施設における長期の空調運転の支援経験と産業界で最先端の技術を融合させて、今後も時代の先駆けとなる新規技術の開発を積極的に進め、さらなる省エネルギー・温室効果ガス排出量削減・環境負荷低減など、地球環境保全に向けた技術の国際的な提供を積極推進してまいります。
用語説明
- *1
- PLCとは、Programmable Logic Controllerの略で、シーケンス制御専用のマイクロコンピューターを利用した制御装置のことです。
- *2
- 連携企業と共に新しく開発している、セキュリティ機能を強化したリモートデスクトップの技術を導入しています。
- 本件に関するお問い合わせ先
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- NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp
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- コンタクトセンタ 0120-72-73-74
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