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2014年11月7日

「F鹿嶋太陽光発電所」の竣工について

 株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:筒井清志)は、国が推進する自然エネルギーの普及・拡大や社会全体の環境負荷低減への貢献及び太陽光発電に関する更なるノウハウ獲得・蓄積を目的に発電事業を展開しているところですが、この度、茨城県鹿嶋市に当社において35ヶ所目の太陽光発電事業用サイトとなる「F鹿嶋太陽光発電所」を建設し、11月7日に竣工式を実施しました。

1.F鹿嶋太陽光発電所の概要

施設名称:
F鹿嶋太陽光発電所
事業者:
株式会社NTTファシリティーズ
発電開始日:
2014年10月18日
設置容量:
4,779kW
想定年間発電量:
約5,300MWh (一般家庭消費電力量 約1,500世帯分)

2.F鹿嶋太陽光発電所の技術的特徴

太陽光電池アレイ用FRP架台

 本架台は、AGCマテックス株式会社と共同開発を行った製品で軽量、かつ高耐久、そして形状自由度が高いFRP*1(ガラス繊維強化プラスチック)を用いて太陽光パネルを支持する架台です。当架台は2014年グッドデザイン賞を受賞し、垂木に凸部を設ける独自の断面形状で、太陽光パネルの位置決めを容易にし、架台上部から下部にスライドさせて架台に固定できるため、施工時の作業効率向上を実現します。また,塩分の多い海岸沿いや,高温多湿地域,多雪地域の融雪剤等による腐食に対して優れた耐久性が期待でき、世界各地で太陽光発電システムが構築可能となります。製作過程の樹脂材料に顔料を混ぜることで、様々なカラーバリエーションの架台製造を実現し、立地と利用目的に合わせ最適な色合いの架台を提供することが可能です。

2014年度グッドデザイン賞受賞写真

DC1000Vシステム

 ストリング*2の最高直流電圧を1000Vまで高めた太陽光発電システム。高電圧化により、従来のDC600Vシステム(最高電圧600V)に比べてストリング数を最大40%削減できます。また、PCS*3の大容量化も行い、例えば2MWの発電サイトではPCS、PCSパッケージ*4をそれぞれ1台削減できます。これにより、構築コストのさらなる低減を可能にしています(図1)。
 さらに、高電圧化により、直流配線損失の低減及びPCS変換効率の向上も実現でき、一般的には70%程度であるシステム総合効率を最高90%まで高めることが可能となります(図2)。

図1
図1 構築コストのさらなる低減
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。
図2
図2 太陽光発電システムのエネルギーフロー
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

発電診断システム

 当社独自の発電診断システムの導入により、気づきにくい故障や不具合等、発電量を診断できます。具体的には、診断レポートによる発電性能の見える化が可能であること、遠隔自動診断により維持管理稼働が削減できることがあげられます。さらに、ストリング、接続箱、PCS(パワーコンディショナ)単位等システムに応じてきめ細やかな発電診断の比較評価も可能です。

用語説明

*1 FRP
ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料
*2 ストリング
太陽電池の1直列回路単位
*3 PCS(パワーコンディショナ)
太陽電池から発電された直流の電気を、電力系統と同じ交流の電気に変換する装置
*4 PCSパッケージ
パワーコンディショナの収容箱
【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp

ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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