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2013年10月1日

「2013年度グッドデザイン賞」を受賞
~近畿大学バイオコークス研究所、アーバンエース五条公園パルで受賞~

 株式会社NTTファシリティーズ(代表取締役社長 筒井 清志)は、近畿大学バイオコークス研究所、アーバンエース五条公園パルで「2013年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
 今回の受賞の概要は以下のとおりです。

1.受賞作品

近畿大学バイオコークス研究所
近畿大学バイオコークス研究所

アーバンエース五条公園パル
アーバンエース五条公園パル

2.物件概要と評価ポイント

近畿大学バイオコークス研究所

物件概要:

 「近畿大学バイオコークス研究所」発足に伴うリノベーション計画。バイオコークスは、従来廃材とされていた茶かす等の植物性物質を原料とする、低炭素社会実現に画期的な効果を発揮するバイオ燃料である。すなわち新時代の環境に寄り添う技術である。空間デザインを行うにあたり、低炭素サイクルそのものを空間化することを試みた。バイオコークスは集積・積層される→量塊としてのエネルギーが空間に溢れる→バイオコークスを暖炉に焼べる→石に蓄熱された熱が床を伝い、場を暖める→上昇気流により空間を漂う白い帯がゆらめく。人の活動を包み込む空間環境を目指した。

審査委員による評価コメント:

 大学の研究所発足に伴う改修計画である。低炭素社会実現に向けて開発されたバイオコークスと呼ぶバイオ燃料を魅力ある空間に展示している。4方の壁面は二重のメッシュ材を配し、その中にバイオコークスが積まれている。バイオコークスが廃材である茶かす等を材料としているため、お茶の良い香りがする。暖炉に焼べると、その熱気が石に蓄熱され床を伝って部屋を暖める仕組みとなっている。火を燃やすという本来の人間の生活を見直しながら、古くて新しい感覚がこの空間には存在する。まさに五感を呼び起こすデザインとして高く評価された。

アーバンエース五条公園パル

物件概要:

 大阪でも有数の文教エリアに計画された13階建、94戸の賃貸集合住宅。敷地周辺には大病院や各種学校、公園などが点在し、良好な住環境が形成されている。このような周辺環境を最大限に活かして「環境」「多世代共住」をテーマとして計画された。L型住棟配置の中央に設けられた2層吹抜けの「エコスリット」が高層居住の日常に身近な緑を提供し、外部空間には隣接する公園の緑と連続するランドスケープを形成して周辺環境と一体となったアプローチ空間とした。また住戸は多世代共住を想定した多様な全11タイプを用意し、各戸はエネルギーの可視化を図り、身近な省エネに取り組みやすい環境を用意した。

審査委員による評価コメント:

 大阪の文京エリアに建てられた環境志向の集合住宅である。L字型の建物配置の曲り目の位置に2層分の高さを持つ「エコスリット」と名づけたゾーンを置いている。このエコスリットによって入隅に当たった風が自然に通り抜け、2層毎に緑化されることによって、地上階の緑を高層部へと連続させる。比較的余裕のあ る住戸では、ライフスタイルに合わせて、多様な平面計画が試みられている。

3.「グッドデザイン賞」について

 「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度。その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来50年以上にわたって、暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰し続けている。
 その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,000件、55年間で約38,000件に及ぶ。

グッドデザイン賞の詳細はこちらから:http://www.g-mark.org/

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp
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