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山根 一樹 Itsuki Yamane
2021年 新卒入社 工学院 空間性能システム専攻 修了
建築職
学生時代の学び・選考中に感じた魅力
大学・大学院時代を過ごした北海道の厳冬は、関西出身の私にとって想像を超える衝撃的な体験となりました。この経験から建物における快適性の重要さを再認識し、建築環境系の研究室を選択します。研究テーマはオフィス環境と知的生産性の関係解明についてで、空気、照明、音といった職場環境の要素が、働く人々の生産性にどう影響するかを探究しました。 さらに大学院在学中、コロナ禍の到来により室内環境が人々の健康に深く関わることを改めて認識します。研究で培った課題解決力と知見を社会で生かし、快適で健康的な空間づくりに貢献したい。この使命感が、設備設計・監理という職種への志望動機になりました。
就職活動では社会貢献度とワークライフバランスの2つを企業選びの軸としました。社会貢献については、学生時代に残した研究課題を社会実装へとつなげたいという強い思いから、研究開発に携われる環境を重視します。また、生産性研究を通じてプライベートの充実が仕事の効率を高めることを実感していたため、ワークライフバランスも譲れない条件でした。
数ある企業の中でNTTファシリティーズに惹かれた決定的な理由は、組織設計事務所でありながら研究開発部門を有する点です。研究知見を活用して新技術を検証し、社会課題の解決に貢献できる。そう確信できたのはこの会社でした。
現在の仕事内容
現在は建築設備分野の研究開発業務に従事していますが、入社直後から研究職に就いたわけではありません。入社時の面談で、まず現場の課題やニーズを肌で感じることを勧められ、私自身も実務経験の必要性を認識していたため、3年間は設備設計・監理業務の空調・衛生設備設計の実務に取り組みました。
4年目に入り、会社から研究開発部門への異動を打診されます。現場で得た気づきを研究に生かすタイミングだと考え、希望していた研究職へと転じました。
開発業務では、当社の製品であるICT装置用空調機「FMACSシリーズ」の開発に携わっています。全国の通信機械室やデータセンターの要求を満たしながら、省エネルギー性能を追求する。設計担当者やメーカーと協働し、次世代空調機の実現を目指しています。
一方、研究業務では多様な新技術の建築物への活用可能性を検討・検証します。AI活用を例に挙げると、生成AIや機械学習で既存データを解析し、適切なスペックを提示する設計者向け補助ツールの開発可能性を探っています。また、国内外の文献調査に加え、実験・実証を行って新技術の有用性を見極めたり、視野を広げるため、他分野のセミナーにも積極的に参加しています。
建築設備分野では人材不足が深刻です。設計担当者が本来注力すべき業務に集中できる環境を創出することも研究職に課された重要な使命だと捉え、日々取り組んでいます。
参考:温室効果の低い冷媒R32をICT装置用空調機として日本初採用した 「FMACS-Ⅵ(M)」が2024年度省エネ大賞(省エネルギーセンター会長賞)を受賞 | 2024年 | ニュースリリース | 企業情報 | NTTファシリティーズ
仕事のやりがい
研究開発部門は、「技術の最後の砦」であると自負しながら、業務に励んでいます。社内から寄せられる技術相談に対し、技術者として誠実に評価を行う役割を求められるためです。誤った技術をそのままお客様へ提供することは決して許されません。最終判断を担う役割には大きな責任が伴いますが、それ以上にやりがいを感じています。
研究職というと「1人で黙々と実験をする」イメージがあるかもしれませんが、実際は真逆です。メーカー、研究機関、施工会社といった社外の専門家に加え、社内の設計部門やシステム部門、そしてお客様など、多様なステークホルダーと連携しながら進めていきます。そのため、新技術の検討や実証には、幅広い知識と柔軟なコミュニケーションが欠かせません。
日々の大変さはありますが、最新技術にいち早く触れることができ、さまざまな領域の専門家と話すことで知見が広がります。自らのスキルを着実に高められることが、この仕事の真の醍醐味だと実感しています。
今後の目標
コロナ禍以降、オフィス環境は、省エネと快適性に加え、健康性も重視される新しい時代へと移行しています。サステナビリティとウェルビーイングの両立という難しい課題に真正面から応えられるのが、空調・衛生設備や環境工学といった分野です。その中で研究開発部門はハブ的な役割を果たすべきだと考えています。さまざまな技術が集まるため、それらを組み合わせたり、より良いものや仕組みを選んだりと、会社のみならず、社会に貢献できる研究をし続けたいです。
今までは実務を経験した設備設計の研究をメインで考えていました。しかし、さまざまな方と関わる中で、フォーカスする分野が広がったことを実感しています。最終的には、会社が提供する建築物や、グループ全体で手がける街づくりの提案にも関わっていけるよう、対応できる分野をさらに広げ、より高度な研究にも挑戦したいという目標もあります。
多様な経験を積み、社内から信頼される存在になることも目指しています。10年以上経験している先輩方は、「分からないことは何でも相談される」ポジションにいます。装置の良し悪しから技術的な判断まで、多くの社員が頼りにしています。その姿に強い憧れを抱いており、私自身もいずれ、周囲から信頼され、技術面でも人としても頼られる存在をめざしたいです。
働き方・職場の雰囲気や環境
NTTファシリティーズは、多様なバックグラウンドと高い技術力を持つ社員が集うプロフェッショナル集団です。特に研究開発部門への異動後、この実感はより強まりました。多くの部署や社員と関わる中で、想像以上に幅広い分野を扱い、先進的な技術を活用していることに驚かされ、会社が扱う分野の広さと技術力の高さを日々肌で感じています。
働く環境にも大きな魅力があります。研究開発部門は少数精鋭であるがゆえに、一人ひとりの裁量が大きく、自身のテーマに責任を持って取り組めます。研究開発一筋の先輩もいれば、他部署から異動してきた経験者もおり、「あの分野はこの先輩に聞く」などが明確で、相談先に困ることはありません。 一方、自分の専門領域に関しては、若手であってもさまざまなアイデアの提案を求められます。上下関係にとらわれないフラットな議論ができる点も魅力です。
多くのプロフェッショナルから刺激を受けながら、理想とする成長を実現できる環境がここにあります。
7:30
8:30
研究開発業務の主要な拠点はNTTファシリティーズ新大橋ビル。 隅田川沿いに立地しており、水辺の景色とともに、リラックスした気持ちで働ける環境です。
9:00
出社後、前日の業務内容を振り返り、当日取り組むタスクを整理。 メールやチャットに目を通し、打ち合わせ資料を中心に内容を把握します。
10:00
この日は対面で、研究開発部門内のミーティングを実施。各自が持つ研究テーマの進捗状況などを共有します。
11:00
研究開発の業務では対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式のミーティングが中心。 会議室に集まったメンバーとオンライン参加者が連携を取りながら進めます。打ち合わせが多いのもこの仕事の特徴です。
12:00
出社している同僚と一緒に昼食へ。会社の近くにある中華料理店がお気に入りです。
13:00
実験のため、電車でNTT武蔵野研究開発センタへ移動。 機密性の高い資料を多く扱うため、車内では資料確認を避け、頭の中で実験の段取りを整理します。
14:00
温度や湿度を任意に設定できる人工気候室に空調機を設置し、性能を測定する実験を実施。 本格的な実験の際は、終日滞在することもあります。
18:00
実験結果をまとめ、上司に報告したところで終業。自宅へ直帰。
19:30
夕食後はゆっくりしながら、自分の興味に時間を使っています。 最近はAI関連のネットワーク資格や知的財産系の資格に関心があり、少しずつ勉強を始めました。休日に大学時代の軽音サークルの友人と集まる予定があるときは、楽器の練習をしてリフレッシュすることもあります。
24:00
※掲載内容は取材当時のものです
資格取得や自らの研究のために勉強することもありますが、オフの日は仕事から離れ、意識的にリフレッシュすることを心がけています。
特に音楽は昔から好きなので、ライブを見に行く機会も多いです。大学時代の軽音サークルの友人たちの多くも東京で働いているため、定期的に集まって練習することもあります。友人たちとリアル脱出ゲームを楽しむのも最近ハマっています。
オンとオフのメリハリを意識的に付け、仕事への活力をチャージしています。
多くの業界や企業を前に、迷いや焦りを感じることもあるでしょう。そんなときこそ立ち止まり、将来どうありたいか、何を成し遂げたいかを自分の中で明確にしてください。
会社では与えられた仕事をこなすのが当たり前、そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、それだけでは仕事の本当の面白さは見出せません。自分が何をやりたいのか、どのようなスタンスで社会と向き合いたいのかを明確にすると、本当に自分に合う会社と出会えるはずです。
私自身、「研究できる環境で貢献したい」と強く伝えたからこそ、希望の部署で働けています。自己分析を深め、面接官に思いを正直にぶつけてください。納得のいく結果につながることを応援しています。