無停電電源装置 FUシリーズ
給電方式について
常時商用給電方式
通常時は、常に商用電源をそのまま出力側へ供給し、停電などの電源異常が発生したときは、内蔵しているバッテリーの出力に切り替え、インバーターを介して供給する方式。切り替えの際に「瞬断」が発生する方式です。
メリット
●単純構造のため、低価格、小型、軽量
● 通常運転時の消費電力が少ない
デメリット
●停電時に瞬断(10msec程度)が発生
●入力電源の変動及びノイズがそのまま出力される
●一般的なテスターでは出力電圧が測れない※
適用システム
●個人用パソコンなど、瞬断が許されるシステム
常時インバーター給電方式
通常時、電源異常時ともに、常に整流器とインバーターを通して電力を供給することで、電源ノイズ等、商用入力の乱れに左右されずに、常に整えられた正弦波を供給することができます。停電が発生した場合でも無瞬断でバッテリー運転に切り替えることができる、最も信頼性の高い給電方式です。
メリット
●常に一定の電圧、周波数を維持できる
●入力電源のノイズ、電圧変動等が改善できる
デメリット
●インバーター等の運転による内部変換ロスがある
適用システム
●高い電源品質が要求されるシステム
パワーマルチプロセッシング給電方式
インバーターを用いず、電圧が高い時には降圧回路による減圧、電圧が低い時には昇圧回路による増圧を行うことで、出力する方式。電源制御は何れか一方のみ行うため、変換ロスが少ないのが特徴です。
メリット
●変換ロスが少なく高効率
デメリット
●商用運転時は昇圧回路による電圧補正の影響で、
常時インバーターに比べ若干電源品質が低い
●バイパス回路からの復帰時に瞬断が発生
適用システム
●高効率な電源環境の構築が必要な場合に有効
パラレルプロセッシング給電方式
商用給電と、双方向インバーターが常時並列で動いており、停電時には途切れることなく電力を供給できる給電方式。電源ノイズや瞬低などを、並列運転している双方向インバーターで高速補正することにより、高い電源品質を出力可能。常時インバーター給電方式に比べ、変換ロスが少ない方式です。
メリット
●無瞬断切替
●変換ロスが少なく、高効率(力率0.97程度)
●常時インバーターに比べ低価格、省スペース
デメリット
●双方向インバーターの補正能力を上回る電源異常は防ぐことができない
適用システム
●高効率な電源環境の構築が必要な場合に有効
<FU>は、NTTアノードエナジー株式会社の登録商標です。
※本サービスは、NTTグループのスマートエネルギー事業の強化・拡大に伴う電力事業統合により、NTTアノードエナジー(株)との共同提案になる場合がございます。詳細は弊社営業担当者へご確認ください。