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気持ちいい汗をかくために知っておきたい「サウナ」の魅力

2019年10月30日

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 日本のみならず世界的に「サウナ」がブームになっています。現在はテレビや映画、雑誌にと各種メディアで取り上げられ、幅広い層で愛好者が急増し、ビジネスパーソンの利用も増えています。今回は、意外に知られていないサウナの歴史や効能、そして、仕事にも役立つ上手な入り方について紹介します。

サウナは2000年前から始まった

 蒸し風呂の文化は古くから、日本を含む世界各地にあったといわれています。そんな中、フィンランド式の蒸し風呂のことを「サウナ」と呼び、その起源については諸説ありますが、およそ2000年前ごろから始まったといわれています。

 フィンランドは寒さの厳しい国です。そこに古くから住むフィン人と呼ばれる人々の間では、寒さの中で労働の疲れを癒すために、土を掘った穴にテントをかぶせ、その中で熱した石を積んで汗をかく習慣がありました。これがサウナのルーツだとされます。

 日本でサウナといえば、施設に行って楽しむものですが、フィンランドでは一般の家庭にもサウナがあります。その総数は約550万人の人口に対して、約300万とする推計もあるほどです。新しい家を建てる時には、まずサウナを中心に設計するともいわれています。

 フィンランドのサウナの特徴は、「ロウリュ」と「ヴィヒタ」にあります。汗が出始めたところで、浴室の中にある焼けた石に水をヒシャクでかけて水蒸気を浴びるのがロウリュで、白樺の葉付きの枝で身体を叩いて血行を促進するのがヴィヒタです。サウナを出たら屋外の冷気に身をさらしたり、湖に入ったりすることもあります。

漫画やドラマにも取り上げられ「サウナー」が増加中

 サウナが世界的に注目されたのは、1936年のベルリンオリンピックの時でした。フィンランドチームが現地にサウナを持ち込み、それを見ていた他国の選手がそれぞれの国に帰って取り入れたことから、ヨーロッパ中に広まったといわれています。

 日本で最初のサウナは、1956年のメルボルン五輪に出場したクレー射撃の選手が選手村のサウナ施設に感動し、日本に持ち込んだものだとされます。

 ある調査によれば(*)、日本には月1回以上サウナ浴をする人が推計678万人、月に4回以上サウナ浴をする人が推計335万人います。年に1回以上サウナを利用する人については、約2,700万人も存在します。“サウナー(サウナ愛好者)”の輪は確実に広がっているようです
*一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所(通称:日本サウナ総研)の調査による

 サウナーの増加に伴って、サウナ施設も進化しています。また、ロウリュが楽しめるなど、本場フィンランドのサウナを日本に広めようとする動きも盛んになっているほか、ビジネスパーソンをターゲットにした施設や部活動も登場しています。

サウナがもたらす仕事面の効果とは

 サウナは健康によいといわれます。その理由は、全身から流れ出る汗にあります。汗をかくことで体内の老廃物を分泌し、過剰な塩分や有害な重金属が体外に排出されるといいます。また、仕事に良い効果をもたらしそうです。血流が良くなることで脳が活発に働き、集中力が高まり、良いアイデアが浮かびやすくなるといわれています。

 また、血流不良は、肩こりや腰痛、冷え性の原因の1つといわれていますので、それを改善して仕事のパフォーマンス向上につなげることも期待できます。仕事に備えて体調を整えることはビジネスパースンの務めですが、その点でもサウナは効果的かもしれません。

 そうした効果を期待して、コワーキングスペースとサウナを融合させた施設などもあります。サウナでビジネスの企画やアイデアを考え、コワーキングスペースでより具体的なかたちにアウトプットするといった使い方をすることで、集中力も高まりパフォーマンスの向上につながるのではないでしょうか。

 最後に、サウナに入る際の注意点を紹介します。大量に汗をかくサウナでは、入浴後はもちろん、入浴前や入浴中の合間にも、しっかりと水分補給を意識しましょう。その際には、できれば水分とイオンが補給できるスポーツドリンクを飲むのがよいでしょう。

 入浴時間にも注意が必要です。適度に汗をかけばそれでOK。熱いのをがまんするのは、かえって体に負担をかけてしまいます。最後はシャワーで汗を流し、水風呂に30秒~1分程度入ります。ただし、いきなり入るのは危険。水を手足から徐々にかけて慣らしてから入りましょう。もちろん心臓が弱いなど健康に問題のある場合には、サウナを利用してはいけません。

 上手に付き合うことで仕事にも役立つサウナ。皆さんもサウナーになってはいかがでしょうか?

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