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ビジネスコラム

ウェルビーイングを向上させる柔軟なオフィスワークとは

2020年6月10日

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 日本では、市場競争が激しさを増す一方で少子高齢化社会を迎え、あらゆる企業で労働力の確保と人材力の強化が課題となっています。その解決につながるものとして注目を集めているのが心身の健康な状態を意味する「ウェルビーイング(Well-being)」です。今回は、ウェルビーイングを向上するためにはどのように取り組めばいいのか、テレワークやオフィスワークを起点に考えます。

ウェルビーイングに企業が取り組む理由とは

 ウェルビーイングとは、身体や精神、社会との関係性が良好な状態に保たれている状態のことです。もう少し具体的には、医学的、感情的、持続的という3つに分類することができます。

 医学的ウェルビーイングは、心身の健康が損なわれていないかを考慮するもの。これに対して感情的ウェルビーイングは、瞬間的な気分の良し悪しといった主観的な心の動きです。また、持続的ウェルビーイングは、ある程度の時間の幅のなかで人が自らの活動に意義を感じ、周囲の人との関係の中でいきいきと活動している状態とされています。

 これまでも企業では、医学的ウェルビーイングに相当する健康管理が行われてきましたが、ウェルビーイングはそれだけにとどまらず、個人の幸せといった精神的な部分まで考慮するという点で違いがあります。

 企業が視野を広げてウェルビーイングに取り組むことで、生産性をはじめさまざまな効果があるといいます。

 ある調査では、企業にウェルビーイングの影響を調査したところ、「従業員の生産性と業績の向上につながる」(61%)、「従業員のリテンションの改善につながる」(60%)「企業のミッションとビジョンの強化に資する」(43%)という回答がありました。

 このような効果が見込まれることから、福利厚生といった観点からではなく、ウェルビーイングを経営戦略の重要なテーマとして位置づける企業が増えているのです。

テレワークの経験でみえた課題

 企業がウェルビーイングに取り組む上で重要になるのが、多様な人材が活躍できる労働環境をどのように提供するかという点です。

 テレワークは、多様な働き方を実現する方法として注目されてきましたが、新型感染症の影響によって一気に導入が進みました。あるアンケートでは、その中でテレワークを経験した約半数の人がその効果を実感し、今後も続けたいと答えています。

 実際にテレワークを実施することで、幅広いライフスタイルへの対応、ワークライフバランスの改善、ストレスの軽減といったさまざまな効果が見込めます。しかし、その一方で仕事をする環境が自宅に備わっていないことも多く、オンオフの切り替えがしづらい、仕事に対して集中しずらい、密なコミュニケーションが取りづらいといった課題をよく聞きます。

 一方、オフィスは働くために設計された環境です。例えば、業務用のデスクや椅子は長時間使用しても体の負担が少なくなるようにデザインされていますし、オフィスは自然とコミュニケーションが発生するように計算されています。

 ウェルビーイングのことを考えると、その時々のライフスタイルや仕事の内容に合わせて、テレワークとオフィスワークを柔軟に選択していく働き方が理想なのかもしれません。

多様性を持つオフィスがウェルビーイングを向上させる

 企業が多様な働き方を推進するためには、社内で働く人だけでなく、テレワークをする人も意識したオフィスづくりが必要になると考えられます。また、テレワークが不得意な部分を、オフィスワークが補完するということも重要になります。

 離れていると難しいコミュニケーションを活性化させるために、Web会議システムやグループチャットのシステムを導入し、その上でオフィスに通信環境や大型モニターなどのインフラを整備している会社も多くあります。また、スタンディングで気軽に会話できるスペースをつくるなど、レイアウトを工夫するケースもあります。

 オフィスで仕事内容に合わせたスペースを提供することも、ウェルビーイングの推進につながります。例えば、1人で集中して資料をつくりたい時には間仕切りで仕切られたボックス型の席を、リラックスした状態でアイデアを考えたい時にはカフェスペースを使うといったように、仕事の内容や気分に応じて環境を選べるオフィスも昨今増えています。

 このように、テレワークとオフィスワークという多様な働き方を支えるオフィスが今後は求められるようになるでしょう。さらに、オフィスとテレワークが共存できるようなプランを立てることができれば、多様性が確保され、さらなるウェルビーイングの向上が見込めるはずです。テレワークの経験を活かし、これからのオフィスワーク、あるいはオフィスづくりについて検討してみてはいかがでしょうか。

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