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NTTファシリティーズ

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CSR報告書 2014

事業を通じ、さまざまなシーンで社会に貢献する。私たちNTTファシリティーズのCSR活動の成果をご報告します。

製品・サービスを通じた貢献

低炭素で省資源な社会を実現するため、企業には、自社の環境負荷の削減に加えて、環境性能に優れた製品・サービスを顧客に提供することも期待されています。NTTファシリティーズグループは、自社のグリーン化に加えて製品・サービスのグリーン化を積極的に推進し、環境にやさしい社会づくりへの幅広い貢献の在り方を模索しています。

太陽光による発電事業の積極展開

NTTグループには、50年間に及ぶ太陽光発電に関する取り組みの歴史があります。NTTファシリティーズはそれら世界有数の知見とノウハウを受け継ぎ、全国1,183ヶ所、235MW以上の発電施設を構築してきました。現在は、メガソーラーによる発電事業も積極的に展開しています。発電事業を通じて地球環境にやさしい再生可能エネルギーで地域に貢献すると同時に、メガソーラーに関するSI事業を拡大する契機としても活用しています。

*メガソーラー:発電量が1MW以上の大規模な太陽光発電設備。

メガソーラー発電事業の取り組み状況

NTTファシリティーズのメガソーラー発電事業は、国が推進する自然エネルギー普及・拡大の動きなどをうけ、2012年10月「F佐倉太陽光発電所」を構築したのを皮切りに、日本各地へと拡大を続けています。その実績も急速に拡大を続けており、2012年度末は2ヶ所3.5MWであったものが2013年度末には28ヶ所59.6MW(2014年3月31日時点)に達し、2014年度末には50ヶ所となる見通しです。
2013年度に竣工した発電所は26ヶ所にのぼりますが、中でも、2013年7月に竣工した「吉野ヶ里メガソーラー(12MW)」は、太陽光発電の普及を地域全体で推進する佐賀県の象徴的な取り組みとして内外の関心を集めています。
今後とも、メガソーラーをはじめとする太陽光発電事業を拡大させるとともに、得られたノウハウ・技術をお客さま設備の構築・保守に展開し、再生可能エネルギーの普及・拡大や社会全体の環境負荷低減に貢献し続けていきます。

■詳細は、ハイライト版13ページ 「Case02-2 太陽光発電事業の積極推進」をご覧ください。

「Fデータセンター」を通じた貢献

クラウドサービスの普及などを通じデータセンターが社会に浸透を続ける現在、それらの環境負荷を低減することは大きなインパクトを持つようになりました。NTTファシリティーズグループでは、お客さまに提供する「Fデータセンター」においてグリーン化を多面的に推進しています。

データセンターの省電力化を実現する技術開発

情報化社会を支える施設として重要性が高く、オフィスの数十倍の電力を消費するデータセンターにおいて、データセンター全体の消費電力を最大65%低減する製品・技術の開発により、NTTファシリティーズは、「平成25年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました。

(1)空調技術

外気冷熱を活用する高効率空調装置(FMACS-V hybrid)や、冷気を壁や屋根で区画し効率的に冷却する空調気流制御商品(AISLE CAPPING(アイルキャッピング))を開発し、提供しております。

FMACS-V hybrid 従来の空調装置との比較
FMACS-V hybrid 従来の空調装置との比較
高効率空調装置とAISLE CAPPING(アイルキャッピング)
高効率空調装置とAISLE CAPPING(アイルキャッピング)
(2)給電技術

直流と交流の電力変換段数を減らすことで電力損失を抑制する直流380V高効率給電システム(HVDC給電システム)を開発し、提供しております。

高電圧直流給電システムのメリット
高電圧直流給電システムのメリット
(3)ICT装置?空調装置・電源装置連係技術

ICT装置の運転状態に合わせて空調装置や電源装置を自動制御し電力消費の無駄を解消するICT装置?空調装置・電源装置連係技術を開発しています(開発中)。

ICT装置-空調装置・電源装置連係の一例
ICT装置-空調装置・電源装置連係の一例

被災地の復興に寄与する取り組み

現在、被災地において、地場産業の復興に環境技術を活用する試みが、さまざまな業種で展開されています。NTTファシリティーズもさまざまな取り組みを模索しており、現在は、スマートコミュニティの構築や自然エネルギーの普及に加え、植物工場の被災地での建設にも力を入れています。

青森県内初となる、医療法人・介護系事務所への植物工場の導入

津波の塩害などを受けた農地で農業を再開するには、土壌の浄化処理が不可欠であり、これが産業復興の妨げの一因となっています。人工的に管理された環境の中で、安全・安心な食物を、計画的に収穫する植物工場は、そうした地域に再び農業を復興させる上で注目されています。植物工場の建設には、植物栽培に最適なクリーンルームの設計や人工光源の管理といった設備技術が不可欠であり、ここにNTTファシリティーズの知見とノウハウが活かされつつあります。
2014年5月、NTTファシリティーズは、医療法人蛍慈会石木医院に対し、青森県で初となる医療・介護系事業所への植物工場の導入を行いました。この植物工場は、同医院が運営する外部利用も可能な高齢者施設のレストランでの食材提供を目的とし、小松菜、グリーンリーフなど多彩な植物の栽培を行っています。工場では長寿命で省電力な照明器具の採用に加え、病院施設に導入している温泉熱・地下水熱を利用した冷暖房設備を活用するなど、先進の環境配慮型植物工場といえます。

福島県伊達市の空き仮設住宅に小型植物工場導入

NTTファシリティーズは、2012年12月に福島県伊達市にある飯舘村の仮設住宅に設置した小型の「完全人工光型植物工場」を活用した被災地支援に取り組んでいます。農業とICTを融合させ、安全安心な野菜づくりを通じて、被災された住民の方々のコミュニティを再生し、生活の質を向上させることを目的に展開しています。
野菜の栽培は仮設住宅の住民の方が中心となって栽培を行い、植物工場の状態は、ICTを使って栽培管理者が遠隔地からモニタリングし、画像から生育状況を確認し、収穫時期などの決定に利用しています。これまでにリーフレタス、小松菜、水菜、サンチュ、青梗菜、バジル、イタリアンパセリを栽培し、収穫した野菜は、仮設住宅の約80世帯に配布しています。癖のない柔らかい野菜を楽しみにされている住民の方も多く、仮設住宅内のイベントでも収穫した野菜を使っています。
2014年度からは、地元の被災者支援NPOが運営に参加し、栽培棚の半分を利用して福島市内の飲食店10店舗程度に栽培した野菜をサンプルとして利用していただいています。
今後も、NPOや大学と連携し、住民のコミュニティ再生や近隣住民と交流などに、植物工場を有効的に活用していきたいと考えています。

  • 被災地の植物工場における作業の様子 画像01
  • 被災地の植物工場における作業の様子 画像02

被災地の植物工場における作業の様子

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