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平成11年10月1日  
住友海上火災保険株式会社
株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ

落雷リスク評価・診断業務の開始
―雷害リスクマネジメント・保険商品の提供―


住友海上火災保険株式会社(社長:植村 裕之 以下住友海上)と株式会社 エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ(社長:陰山 照男 以下NTTファシリティーズ)は共同で、工場等の建物や機械・設備に関わる落雷リスクについて評価・診断できるシステムを開発し、本システムを利用して実施する落雷リスク評価・診断業務を開始しました。
この落雷リスク評価・診断は、独自に作成した落雷リスク調査票に基づいて、顧客企業の立地状況や建物、設備等についてヒヤリングや現場調査を行い、このデータを今回開発したシステムで分析処理し、落雷リスク評価・診断結果を報告するものです。この結果をもとに、落雷リスク軽減策を提案すると共に、落雷による休業損害を補償する保険「落雷利益保険」を提案し、顧客企業のリスクマネジメントに貢献します。
また、両社は本システムを利用して実施する落雷リスク評価・診断について業務提携しました。


1.背景
高度情報社会がますます進展している昨今、過電圧に敏感な半導体を搭載した電子機器が多用され、自動化製造ライン等では、直撃雷によるもの以上に雷サージ(短時間内に激しく変動する電圧・電流)による電子機器の損傷に伴う休業損害等の間接的な損害が増大しています。そのため、避雷設備等の外部避雷対策に加え、内部避雷対策や襲雷予測による事前対応が企業にとって非常に重要となってきています。
2.落雷リスク評価・診断の特徴
この落雷リスク評価・診断では、独自に作成した落雷リスク調査票に基づいて、顧客企業の(1)立地状況、(2)敷地内構築物、(3)ユーティリティー設備、(4)コンピュータ設備、(5)最重要生産設備、(6)安全管理体制、(7)罹災歴などについてヒヤリングや現場調査を行い、コンピュータで分析処理し、落雷リスク評価・診断結果報告書を作成するものです。
この報告書では、各種グラフや数値を用いて視覚的に評価・診断結果を表示し、建屋構造、受変電設備、通信ネットワーク、生産設備、安全管理体制等について落雷リスク軽減策を提案すると共に、落雷による休業損害を補償する保険を提案し、顧客企業のリスクマネジメントに貢献します。  
3.業務提携の内容
(1) 住友海上は、損害保険設計・リスク軽減策等に関する技術の提供
  住友海上は、施設リスク診断を長年にわたって実施してきており、リスクの大きさおよびリスク対策上の弱点を顧客に提示し、リスクヘッジ(保険手当)の必要性およびリスク改善策を提供してきました。

(2)

NTTファシティーズは、雷害対策コンサルティング等に関する技術の提供
  NTTファシリティーズは、全国に約1万ケ所あるNTTビルの通信設備を雷から 防御するため、給電・接地システムに対し、改良を重ねてきた経験と蓄積したフィールドデータをもとに総合的な雷害対策を実施してきました。

これら両社の長年にわたって蓄積されたノウハウを統合することによって、今回の落雷 リスク評価・診断システムを開発することができました。
今後の展開
このシステムは、簡易的に短時間で実施できる有効的な落雷リスク評価・診断手法として、既存顧客への落雷リスク軽減策の提供および新規顧客の獲得を目的として展開していきます。

以上
【本件に関する問合せ先】
<報道機関からのお問い合わせ>
   NTTファシリティーズ 経営企画部広報室
   MAIL:pr@ntt-f.co.jp
<一般のお客様からのお問い合わせ>
   コンタクトセンタ 電話:0120-72-7374
   午前9時~午後5時まで(土・日・祝日はのぞきます)
ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。
予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。


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