システムの特徴 |
発熱密度の高い環境では確実な温度維持のため、サーバー機器の近くに冷却装置を設置する必要が高まっています。また、従来は建物設備の一部として扱われてきた空調機や冷却装置が、サーバー等の情報処理装置の関連装置として同等に扱われるようになってきています。そういった中で本製品は、サーバー機器のすぐ隣などに自在にラックマウントでき、コンプレッサ搭載で十分な冷却能力が発揮できる、という世界初の冷却装置です。 |
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ラックマウント方式採用により、大切なサーバー機器を直近から簡単・確実に冷却 |
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本装置は、冷却ユニットを目的のサーバー機器の直近に搭載することにより、確実に冷却を行うことが可能です。冷却対象となるサーバーと冷却ユニットの位置関係により、冷風吹きだし方向(上向き/下向き)を容易に変更できる構造になっています。 |
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フレキシブル配管のワンタッチ接続により、簡単、スピーディな設置・移設が可能 |
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本装置は、通常のサーバー機器と同様に、19インチラックに搭載できます。また、電源はコンセントからAC100Vを供給するだけです。熱源ユニットから冷却ユニットまでの樹脂配管の接続には、特別な治具や工具を必要とせずワンタッチで脱着が可能となっており、通常の空調機増設時のような大掛かりな工事は発生しません。従って、必要なときに、素早く簡単に本装置を設置することができます。 |
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冷却時のドレン回避制御 |
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冷却ユニットでの機器近傍空気の冷却時にドレン(結露水)を発生させないように温度管理をしています。ドレンが漏れて事故に繋がる心配はありません。 |
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安全性に配慮した熱搬送媒体の採用 |
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本装置では、熱源ユニットから冷却ユニットへ熱を輸送する液体に、3M社のフッ素系不活性液体であるフロリナートTMを用いています。フロリナートTMは、人体に無害であるだけでなく、絶縁性が高く、万が一漏洩して周囲の機器にかかっても、全く問題を生じません。また、短時間で蒸発しますので、周囲を汚損することもありません。 |
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局所環境を改善し、省エネルギーを実現 |
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本装置により温度クリティカルなサーバー(アンビエント空調機の設定温度の決定要因となっているサーバー)の吸込温度を下げることにより、アンビエント(ベース)空調機の設定温度を上げることができます。ある程度の規模のコンピュータルームでは、全体として省エネルギーが図れます(お客様の環境によります)。 |