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2013年11月29日

データセンターの省電力化を実現する技術開発で「平成25年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞

 株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:筒井 清志、以下NTTファシリティーズ)は、「平成25年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました。
 NTTファシリティーズは、自らの事業活動における環境負荷の低減とともに、環境とエネルギーのインテグレーターとして社会全体の環境負荷低減に貢献するサービスを開発・提供してまいりました。今回の受賞を励みに、今後も、持続可能な社会を次の世代に引き渡せるよう、「ICT」×「エネルギー」×「建築」の融合の発想で、「エネルギーの賢い活用と安心・安全な街づくり」をキーワードに環境創造ビジネスを推進してまいります。

 「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」は、平成10年度から、地球温暖化対策を推進するための一環として、毎年、地球温暖化防止月間である12月に、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団体に対し、その功績をたたえるため環境省により行われています。
 平成25年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰の授賞式は、12月4日(水)に執り行われる予定です。

 地球温暖化防止活動環境大臣表彰の詳細はこちら:http://www.zenkoku-net.org/topics/awards.php

 受賞した取り組みの概要は以下のとおりです。

1.応募概要

部門名:
技術開発・製品化部門
活動名:
データセンター*1の省電力化を実現する技術開発

2.受賞概要

 情報化社会を支える施設として重要性が高く、オフィスの数十倍の電力を消費するデータセンターにおいて、データセンター全体の消費電力を最大65%低減する製品・技術を開発しました。

  1. (1)空調技術
     外気冷熱を活用する高効率空調装置(FMACS-V hybrid)*2や、冷気を壁や屋根で区画し効率的に冷却する空調気流制御商品(AISLE CAPPING(アイルキャッピング))*3を開発、製品化。
  2. (2)給電技術
     直流と交流の電力変換段数を減らすことで電力損失を抑制する直流380V高効率給電システム(HVDC給電システム)*4を開発、製品化。
  3. (3)ICT装置-空調装置・電源装置連係技術*5
     ICT装置の運転状態に合わせて空調装置や電源装置を自動制御し電力消費の無駄を解消するICT装置-空調装置・電源装置連係技術を開発(開発中)。

用語説明

*1 データセンター
 データセンターには、データ処理、蓄積を行うコンピューター(サーバー、ストレージ)やデータ通信を行う情報処理装置(ルータ)などのICT装置の他に、ICT装置に電気を供給する給電システム、ICT装置を冷却する空調装置が設置されています。データセンターの省電力化を行うためには、このICT装置・給電システム・空調装置それぞれの消費電力を削減することが必要とされています。
*2 外気冷熱を活用する高効率空調装置(FMACS-V hybrid)
 外気温度が低い冬期から中間期は圧縮機を停止し、冷媒ポンプを使用するポンプサイクル、外気温度が高い夏期から中間期は圧縮機を使用する圧縮サイクルと、サイクルを切り替えながら運転を行う世界初のデータセンター用空調装置です。冷媒ポンプの消費電力は、通常の空調装置で使用される圧縮機より極めて小さいため、運転効率が大幅に向上します。本空調装置により、データセンター空調に関わる年間消費電力量および年間CO2発生量を、一般の電算室用空調機と比較して、最大54%削減(札幌の気象データに基づく試算)することができます。「FMACS(エフマックス)」はNTTファシリティーズの登録商標です。
図.FMACS-V hybrid 従来の空調装置との比較
図.FMACS-V hybrid 従来の空調装置との比較
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。
*3 空調気流制御商品(AISLE CAPPING(アイルキャッピング))
 ラック列間の通路を壁や屋根で区画し、ICT装置への給気(低温)とICT装置からの排気(高温)を物理的に分離して効率的な空調環境を実現する気流制御技術です。空調装置からの冷気とICT装置からの高温排気の混合を防ぐことで、標準的な二重床吹出横吸込方式に比べ、空調の送風機動力を最大約50%削減することができます。「AISLE CAPPING(アイルキャッピング)」はNTTファシリティーズの登録商標です。
図.高効率空調装置とAISLE CAPPING(アイルキャッピング)
図.高効率空調装置とAISLE CAPPING(アイルキャッピング)
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。
*4 高効率給電システム(HVDC給電システム)
 ICT装置の内部で使用されている電圧にあわせて直流380Vで給電するシステムです。直流と交流の電力変換段数を減らす事が出来、多くの実績を有する従来の通信用直流給電システムの高い品質を維持しつつ、交流給電システムと比較して消費電力量を最大20%削減、給電信頼度10倍向上、電源スペース最大40%削減の効果が期待できるものであり、交流給電システムと同等レベルの費用で構築が可能です。
図.高電圧直流給電システムのメリット
図.高電圧直流給電システムのメリット
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。
*5 ICT装置-空調装置・電源装置連係技術
 開発した空調技術と給電技術に加え、ICT装置と空調装置・電源装置を連係して制御することにより、データセンター全体での効率的な運用を実現します。
図.ICT装置-空調装置・電源装置連係の一例
図.ICT装置-空調装置・電源装置連係の一例
※図をクリックすると、拡大表示でご覧になれます。

■データセンター用空調装置、アイルキャッピングの詳細はこちら:
http://www.ntt-f.co.jp/service/aco_sol/

■高電圧直流給電システムの詳細はこちら:
http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei23/h23-1110.html

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
NTTファシリティーズ 経営企画部広報室 MAIL:pr@ntt-f.co.jp

ニュースリリースに記載されている情報は、発表日時点の情報です。予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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