(1)Webコミュニケーション |
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Webサーバを備え、セキュリティを保ちながら各種通信ネットワークを介してBASデータへのアクセスを実現します。これにより、ビル居室者の汎用PCを用いて室内環境状態表示や空調機運転等の設定変更、およびエネルギー使用量確認を可能とするとともに、天気情報・安全情報・ビル案内情報・駐車場情報等を提供します。また、会議室・ホール予約や空調延長運転等の申請は電子決裁を可能とします。 |
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ビル管理者が、自宅あるいは他ビルから、各種通信ネットワークを介して設備監視ができます。したがって、万一ビル内管理室が無人になっても確認ができるほか、不慮のトラブル時も遠隔から的確な指示を出すことが可能です。 |
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通信ネットワークはLAN・ISDN・一般電話回線・PHS・携帯電話のいずれにも対応しています。 |
(2)モバイルネットワーク利用 |
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移動体通信端末(携帯電話・PHS・ポケットベル)を利用してビル内外のどこからでもビル設備の監視・メンテナンスを支援します。携帯電話・PHSとディジタルカメラを組み合わせ、容易に現場映像・音声等をビル管理者に送ることができます。 |
(3)マルチメディアネットワーク利用 |
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ITV*とのネットワーク接続を図り統合監視機能を強化するとともに、ビル利用者にも必要な動画像をWebサーバより配信します。 |
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保守業務にマルチメディア情報を利用して、的確な保守を実現するとともに、作業者の業務レベルの差異をなくして均質化します。これらの電子化情報は、通信ネットワークにて配信します。また、取扱説明書・各種マニュアル類を電子化し、情報の検索性を高めるとともに、資料管理業務を簡素化します。 |
(4)シームレスネットワーク |
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空調・照明・防犯・防災・エレベータ・駐車場等の各種設備機器間の通信接続による連携強化によって利便性・安全性の向上、経済化を図ります。 |
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OAとFMシステムとの情報共有による業務効率化を図ります。 |
(5)経済化BAS(Light BAS) |
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センタ装置をWindowsNT*のパソコンとするとともに、Ethernetでの通信ネットワーク、汎用ソフト(MicrosoftExcel*/Access*/Word*、DB/SQLサーバ*)等の汎用技術を利用して低価格化を図っています。また、ユーザにもオープンなシステムを実現しています。 |
(6)環境管理機能の強化 |
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快適性を損なうことなく、エネルギー使用量や二酸化炭素排出量を最小とする各種制御手法を標準実装します。 |
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エネルギー使用量、二酸化炭素排出量及び廃棄物の抑制等の建物環境保護レベルを指標化して情報配信し、環境管理業務を支援します。 |
(7)マルチベンダ化・国際標準化 |
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国際標準化対応の通信プロトコル(BACnet*等)を用意し、異機種間接続を容易にします。 |
このほかイントラネットを利用したオペレータ支援機能を構築し、操作支援・Q&Aや各種マニュアル提供を行います。
本BASは新築建物・既設建物や規模の大小に関わらず、いずれにも最適なシステムとして構築できます。
*WindowsNT/MicrosoftExcel/Access/Wordは、米国Microsoft社の商標です。
参考
* ITV(Industrial Television:監視カメラ・映像受信システム)
* DB/SQL データベース言語
* BACnet ANSI(米国規格協会)/ASHRAE(米国暖房冷凍空調技術者協会)のBASデータ通信プロトコル
* SCU(Sub Central Unit:サブセントラルユニット)
* CR(Card Reader:カードリーダー)
* VAV(Variable Air Volume:可変風量方式/空調吹出装置の方式)
* CCTV(Closed Circuit Television:限られた地域・構内を対象とした有線テレビ放送)
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