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130年以上にわたる電気通信の歩みの中で、全国に張り巡らされたNTTの電気通信網。その膨大なネットワークを支える、数千の通信用建物。NTTファシリティーズは、24時間365日、これらの建物や設備をあらゆる災害やトラブルから守っています。万一の災害時にも、全国の拠点から、早期復旧に向けた対応を行います。また各エリアのお客様のニーズに応える形で、次世代ビジネスを実践し、地域密着型のソリューションを展開することで、地域社会の発展にも貢献しています。
HOKKAIDO
日本の国土面積の約2割に当たる、広大な地域を担当する北海道エリア。太平洋、日本海、オホーツク海という特性の異なる海や、大雪山系や日高山脈などに囲まれ、独自の産業や特産物などで幅広い魅力を育んできました。冬は厳しい寒さに覆われるため、積雪に耐えられるように建物を設計したり、工事の方法を工夫したりと、日々の業務にもさまざまな苦労があります。2018年の北海道胆振東部地震でも、各地の通信ビルで復旧作業を行い、通信を守る責任を果たしました。広大な土地に暮らす人々の安心を守るため、長年培った熟練の技術を磨き続けています。また北陸銀行帯広支店の設計では、北海道産の建材を使用し、地域に開かれた空間をデザイン。帯広市の景観に寄与し、愛され続ける建物を設計したことで、帯広市まちづくりデザイン賞 最優秀賞を受賞しました。
北海道エリアの社員は、地域に暮らす方々とのつながりを大切にしています。地域貢献活動にも積極的に取り組んでおり、札幌市北1条通りクリーン大作戦や、NTTグループの帯広東ビル周辺の清掃活動にも参加。「さっぽろ雪まつり」の雪像制作も行っており、地域と一体になって北海道を盛り上げています。地域を守る責任感が育まれてきた背景には、社員同士の強い結びつきがあります。NTTグループの親睦駅伝大会に参加したり、若手社員で旭岳登山に出かけたりと、交流の場が多くあります。寒さの厳しい土地だからこそ、絆を大切にし、社員が一丸となって業務に取り組んでいます。
さっぽろ雪まつりの様子
TOHOKU
東北エリアは、宮城・秋田・山形・青森・岩手・福島の東北6県を担当しています。世界降雪量ランキング第1位の青森県をはじめ、豪雪地帯として知られる東北地方は、雪害、地震、台風、洪水などの自然災害の備えには万全を期しています。また東日本大震災の復興事業として、災害に強い街づくりにも積極的に取り組んでいます。陸前高田市総合交流センター、大船渡津波防災拠点施設、郡山市中央公民館などの復興関連案件において、設計と工事監理を行ってきました。中でも郡山市立中央公民館は、復興のシンボルとしての空間デザインが評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。
東北地方といえば、盛大かつ華やかなお祭りの数々。東北エリアの社員も、各地のお祭りに積極的に参加しています。また職場ごとのイベントも盛んで、芋煮会、ソフトボール大会、夜桜鑑賞会など、社員同士のふれあいの機会が充実しています。仕事もプライベートも、みんなで汗を流し、絆を深める。これが東北エリアの、組織としての強みにつながっています。
CENTRALAREA
中央エリアが担当するのは、約4,800万人の人口を擁する関東・甲信越。超高層ビルなどの大型建築物が立ち並ぶ首都圏には、日本全体の通信を支える重要な施設や、大企業の本社ビルや官公庁など、経済の中枢を担う建築物も集中しています。中央エリアは、こうした通信施設を構築し、建築物や設備を最前線で維持管理していく役割を担っています。
中央エリアでは、NTTグループが保有する不動産の利活用支援も行っています。グループの経営資源としての不動産価値を最大限に高めるべく、技術革新や設備の小型化などにより生じたスペースの利活用方法を提案。電気通信事業に必要な設備を敷地内に確保したうえで、有効に活用できる敷地を生み出し、オフィスなどを建設することで収益向上に貢献しています。
TOKAI
愛知・三重・岐阜・静岡の4県を管轄する東海エリアでは、東海・東南海地震などの大規模災害が予測されていることもあり、「いつ災害が起きても通信を守る」という強い使命感を持って設計や維持管理に取り組んでいます。また東海エリアは、中央、関西に次ぐ3番目の規模を誇ります。自動車産業関連会社のお客様が多いことも特徴の1つ。公共施設の指定管理業務にも力を入れています。社内イベントを通じた社員同士のコミュニケーションも活発です。
「通信を守る」という責任を果たすなかで培ってきた高い技術を、幅広い事業にも応用しています。愛知県犬山市の明治村では、50以上の歴史的建造物などの維持管理や保存修理工事に携わっています。NTTグループの建物を管理する中で育んだデータベース化のノウハウを、明治村の建造物にも適用することで、文化財管理の「見える化」を実現しました。またミツカングループ様の「MIZKAN MUSEUM」は、風土を活かした省エネ施策が評価され、第50回日本サインデザイン大賞/経済産業大臣賞など数々の賞を受賞しました。運河沿いの風を取り込みながら、かつて酢づくりに使用された井戸を空調に使用するなど、自然の恵みを積極的に活用する取り組みが、建築やデザインの分野で大きな話題となりました。
写真撮影協力:(株)エスエス 名古屋支店
MIZKAN MUSEUM
KANSAI
関西・北陸・四国の2府11県で事業を行うのが、関西エリアです。それぞれの地域で、建築物や設備の設計、維持管理に携わっています。たとえば大阪では、大阪城公園、長居陸上競技場、グランフロント大阪などの有名施設で、たくさんの人が安心して観光やショッピングなどを楽しめるよう、責任感を持って日々の業務に励んでいます。
さまざまな施設の新築や改修設計も行っています。建築設計で高い評価を得た施設の1つが、NTT西日本研修センタです。ホテル街や低層住宅地に隣接する立地において、「新たな風景」「研修効果を最大限に引き出す空間」「感受性を刺激する真の環境建築」の3点の実現を試みました。グッドデザイン賞、CASBEE大阪 OF THE YEAR 最優秀賞を受賞するなど、社外からも高い評価を受けています。
NTT西日本研修センタ本館
CHUGOKU
中国エリアが担当するのは、広島・鳥取・島根・岡山・山口の5県。東西に長いこの地域は、地域ごとに雨、風、雪、高波などさまざまな気候条件から通信インフラを守っており、支店ごとに幅広い経験を積むことができます。中国地方の暮らしの安心を守るため、日常的な業務から災害時の復旧作業まで、使命感を持って業務に取り組んでいます。また、メーカー、病院、銀行など地域の暮らしを支える地元企業とも、強い信頼関係を築いています。私たちが心がけているのは、お客様の想いを深く理解すること。企画、設計、保守・維持管理まで一貫した循環型バリューチェーンの構築を通じ、お客様の想いを実現し、信頼関係を維持・向上しています。100年以上続く病院の新築工事に携わり、土地探しから設計、工事監理まで8年越しのプロジェクトを成し遂げました。
木村眼科内科病院
支店の規模が大き過ぎない分、一人ひとりがビジョンを意識し、力を合わせて地域を支えていく風土があります。西日本を中心に甚大な被害をもたらした「平成30年7月豪雨」でも、その底力は発揮されました。日頃から、建物や設備の特徴を把握しながら点検を行ったり、もしもの時の対応を予測しながら設計を行ったりしています。そうした日々の積み重ねと、社内外の方々との連携により、通信施設の被害を最小限に抑えることができました。また被害のあった地区でも迅速な復旧作業を行ったことで、地域に暮らす方々の安心を守り抜くことができました。これからも通信インフラを守ることで培った高い技術力と、お客様からの厚い信頼をベースに、地域の発展に貢献していきます。
真備交換所 復旧現場
KYUSHU
九州エリアが担当するのは、九州地方に沖縄を加えた8県。全域に行き届いた通信サービスを維持するため、建築や設備の設計と維持管理を行っています。自然災害にも即座に対応できる体制を整えており、2016年に発生した熊本地震の際も、建物が原因となる通信障害は1件も発生させませんでした。また「福岡市科学館」など、地域の人々に親しまれる施設の保守・維持管理にも携わっています。九州エリアの社員は、九州という土地を愛しながら、「通信を止めない」という使命感を持って日々の業務に励んでいます。
福岡市科学館
地域のお客様とのつながりも深く、官公庁施設、地方銀行、観光施設などの建築、維持管理、設備更改の提案などに、お客様と一体となって取り組んでいます。熊本県上益城郡に位置する山都町役場では、新庁舎の設計と工事監理を行いました。街づくりの拠点となるよう、町内産の檜・杉や敷地内の岩盤を各所に採用することで、町民に親しまれる憩いの空間を創出しています。また建物を長期的に活用するため、竣工後も施設運営や建物延命化などに携わり、多角的な視点でお客様をサポートしています。
山都町役場
Smart & Safety豊かで持続可能な社会の実現に貢献し続ける。
ミッション