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本多 英里 Eri Honda
2016年 新卒入社 理工学研究科 開放環境科学専攻 終了
建築職
学生時代の学び・選考中に感じた魅力
中学生のころ、周囲で「エコ建築」が建ち始めていました。外壁をグリーンウォールにしたり、内装にふんだんに緑を取り入れたりと、人も楽しめ、環境にも優しい建物づくりです。そんな建築に心を奪われ、利用者の快適性を決める設備設計に興味を持つようになりました。 就職活動で接した女性社員との出会いが、入社の決め手です。話をする中で、とても生き生きとしていたのが印象的でした。実は、最終面接の前日まで全国転勤が不安で入社を迷っていたのですが、思い切って人事の方に連絡をして、もう一度その先輩と話をする機会をいただきました。その際、先輩が真摯に向き合って相談にのってくれたこと、そして、この会社でなら、自分の理想とする「人と環境に優しい街づくり」に挑戦できる。そう確信し、入社を決意しました。
現在の仕事内容
設備設計の実務を7年間経験し、新しい業務領域へ挑戦するために、お客様に高度な技術提案を行うコンサルティング室に異動しました。従来の業務領域を超えて新たな付加価値を提供する提案を進める部門で、新規開拓の要の1つです。私はそこで、営業支援として社内に蓄積されたナレッジを集約・体系化し、組織全体の提案力を底上げする業務を担当しています。
具体的には、成果を上げた営業アプローチの提案内容を分析し、他のメンバーが活用できる形に整理します。顧客別にアプローチ方法を「型化」する取り組みもその1つです。提案の型化は自由度が下がると思われるかもしれません。しかし、経験の少ない若手にとっては、提案の効率化になるだけでなく、提案時の不安を軽減し、自信を持って顧客と向き合える武器になるのです。
この業務で求められるのは、個別の成功事例から本質を見極め、再現可能な形に落とし込む力。単なる情報整理ではなく、「なぜうまくいったのか」を分析し、他のケースにも応用できる知見へと昇華させる高度な判断が必要です。営業担当から「うまくいった」と報告があると、自分の仕事が組織の力になったと実感でき、大きなやりがいを感じます。
このほか、カーボンニュートラルやZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディングの略で、建築・設備の省エネ性能向上や自然エネルギーの活用などにより、年間一次エネルギー消費量がゼロ以下となる建築物のこと)への関心が高まる中、提案内容の品質向上には最新トレンドの把握も欠かせません。分野別に精通した他社と連携し、空間デザインや設備・ICT技術、運用時の取り組みに関する最新動向の調査も行っています。技術の進化は早く、常にアンテナを張り続ける必要があります。
参考:NTTファシリティーズ「ZEBトータルソリューション」
仕事のやりがい
最も印象に残っている仕事は、入社して間もなく担当した、エネルギー消費を正味でゼロにするZEB化プロジェクトです。建築設備会社の支店の新築案件でしたので、通常なら隠して納める設備をあえて露出させ、「見せる設備」としてデザインしました。
そのとき導入したのが、地熱利用のクールチューブ。当時、小規模オフィスでの採用実績が少なかったため、メーカーと何度も打ち合わせを重ねました。クールチューブの埋設ルート検討や導入効果のシミュレーションなどを実施し、前例のない取り組みに不安もありました。しかし、1つずつ課題をクリアしていく過程で、設備設計としての面白さとやりがいを実感しました。
当社には、若手のうちから責任ある仕事を任せ、周囲の先輩がフォローするという社風があります。この経験は、その良さを体感できた貴重な機会でもありました。がむしゃらに取り組んだ日々が、今の自分の土台になっています。
PROJECT事例:人と地球が共生するオフィス― エネフィス北海道 ―
今後の目標
私の大きな目標は、設備設計分野で培った専門知識に加えて、現在のコンサルティング室での幅広い活動から得た知見、そして社内外の組織・人とのネットワークを強みとし、入社当時からの目標である「人と環境に優しい街づくり」に貢献することです。
そのためにめざすのは、プロジェクトの初期構想や方針を決める上流工程から関与し、建物のあり方を根本から問い、環境性能と快適性を両立させる最適解を導き出す。そして、チームの中核として、多様な専門家をつなぎ、プロジェクト全体を俯瞰しながら推進していく存在になりたいです。
それは、役職うんぬんよりも、「この人がいてくれてよかった」と感じてもらえる貢献をすること。設備設計者としての技術力、コンサルタントとしての俯瞰力、人をつなぐ調整力などのスキルを磨き続け、次世代により良い環境を残していく。その使命を、これからも全力で果たしていきます。
現在は子育て中のため時間に限りがありますが、その中で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう努力しています。女性として働き続けることの難しさを感じることもありますが、働く母親の姿を子どもにも見せていきたいですし、この会社で挑戦し続けたいというモチベーションにもなっています。
働き方・職場の雰囲気や環境
出産予定日の6週間前ごろまで働き、育児休職を含めて1年4カ月取得し、職場に復帰しました。周囲を見ても男性・女性問わず育休を取得している印象です。
現在私は、フレックスタイム・時短勤務・在宅勤務中心で働いています。保育園からの急な呼び出しもあるため、臨機応変に対応できるのは大変ありがたいです。出社は月1〜2回程度。少人数のチームで理解があり、長期的に臨める業務を割り当てていただいています。 出産前は、仕事のことを常に考え、夢の中でも図面を描いているほど、がむしゃらに取り組むのが当たり前の日々でした。現在は終業と同時に脳内が切り替わり、第2ラウンドが始まる感覚です。そのため、仕事は業務時間中にやり切ろうというモチベーションに変化しました。
育休期間を経験したことで、自己研鑽に時間をかけられることの貴重さに改めて気づきました。復職後も資格取得にチャレンジするなど、自分の成長のために時間を使えることに感謝しています。限られた時間だからこそ、より集中し、より深く。そんな働き方をめざしています。
6:00
身支度を整えて朝食の準備。家族の一日を支える大切な時間です。
7:00
1歳の息子とゆっくりとした朝の時間を大切にしています。
8:00
登園までの道のりで乗り物好きな息子と電車を眺めるのが日課。この何気ない時間が、親子の絆を深めてくれます。
9:00
在宅勤務開始。通勤時間がない分、朝の時間を家族と過ごせるのがありがたいです。
9:30
コンサルティング案件や社内向けの施策の進捗を報告し、上司・先輩方から進め方のアドバイスをいただきます。限られた時間の中で、的確な判断を下すため、このミーティングは重要です。
11:00
複数部門が関わるプロジェクトの品質確保に向け、運営事務局として調整役を果たします。
12:00
お気に入りのパンを食べながら一休み。短い時間でも、しっかりリフレッシュ。
13:00
自身の専門領域外の分野について意見を求められることも多く、新しい知見を収集・アップデート。常に学び続ける姿勢が、この仕事には不可欠です。
16:00
業務時間内にやり切る。この意識が、集中力と生産性を高めています。
16:30
18:30
家族での団らんの時間です。
20:00
自己研鑽の時間を確保し、成長し続けることを大切にしています。
23:00
※掲載内容は取材当時のものです
休日は公園や水族館、動物園に家族で出かけています。息子は体調を崩しがちですが、元気なときはできるだけ外に連れ出すようにしています。元気いっぱいに走り回っている姿を見ると、とてもうれしいです。 だんだん涼しくなってきたので、郊外へのお出かけも増えてきました。また、時々は夫に息子を預けて、学生時代の友人とランチに行くこともあります。会話が弾み、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。こうしたリフレッシュの時間が、仕事へのエネルギーにもなっています。
就職活動では、実際に社員と会って会話することをおすすめします。私自身、社員交流会に積極的に参加し、目標にしたいと思える先輩と出会うことができました。その方は現在、部門長として活躍されており、今も成長し続けたいというエネルギーを与えてくれる存在です。 大きな決断が求められ、不安や焦りを感じることもあると思います。しかし、その経験こそが、あなた自身を見つめ直す機会になります。皆さんにもかけがえのない出会いが訪れ、納得のいく道につながることを願っています。