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無停電電源装置 FUシリーズ

無停電電源装置 FU-Xシリーズ

無停電電源装置FUシリーズ「FU-X」の製品概要を紹介します。

図:FU-X

(N+1)並列冗長方式の高信頼UPS。ユニット方式により、負荷増にもフレキシブルに対応。共通部を持たない完全個別制御方式。あらゆる電源リスクに対応し、最長期待寿命10年バッテリーを標準搭載し、最大180分までバックアップが可能。

バッテリーの取扱い・・・UPSを「正しく」お使いいただくために

1. バッテリーの寿命について
バッテリーの期待寿命は、バッテリー周囲温度25℃(UPS周囲温度20℃)を条件に設計しており、標準バッテリーは最長5年、長寿命バッテリーは最長10年です。
下記のようにUPSの使用環境(UPS周囲温度・湿度、放電回数、放電電流、負荷率など)により大きく変わります。

(1)周囲温度・・・ 10℃上昇すると期待寿命はおよそ半分になります。
(2)放電回数・・・ 年間5,6回を想定して設計しています。過度な充放電(毎日など)を繰り返すと早期に容量が低下します。
(3)放電電流・・・ UPSの負荷率が高いほどバッテリーの放電電流が大きくなり、大きな放電電流で放電を繰返すとバッテリー寿命は短くなります。

※機種によっては、バッテリー周囲温度が25℃であっても、長寿命バッテリーの期待寿命が10年に満たない場合があります。ご使用条件等は、お問い合わせください。

温度と寿命の関係

バッテリー周囲温度
(UPS周囲温度)
バッテリー期待寿命
標準バッテリー 長寿命バッテリー
25℃(20℃) 5年(最長) 10年(最長)
30℃(25℃) 3.5年 7年
35℃(30℃) 2.5年 5年

温度と寿命の関係(長寿命バッテリー)
温度と寿命の関係(長寿命バッテリー)

2. バックアップ時間
バッテリーは、使用年数が経過するとともに徐々に劣化し、その影響により放電容量も低下するため、バックアップ時間は、経年とともに短くなります。
UPSのバックアップ時間は、負荷の重要度に応じ、余裕を持った時間を選定して下さい。

3. バッテリー寿命に影響する設置環境の例
(1) ラックに搭載しサーバ等に挟まれる場合や、ラック内部温度が高くなる場合
(2) 狭溢な場所で粉塵が多い場所や、通気の悪い場所
(3) 排気ファンと壁面等の離隔が十分に無く、冷却効果が損なわれる場合
(4) 設置場所の空調機がスケジュールで運転・停止する場合
(5) 夜間帯、休日にUPS入力電源が遮断され、充放電を繰り返す場合 等

※一般的にバッテリー周囲温度はUPS周囲温度に対し約2℃~5℃上昇します。機種、使用環境により、上昇温度は変動しますので、バッテリーの期待寿命は目安としてください。
バッテリー交換は、バッテリー期待寿命の半年から1年前を目安に、早目の交換をお奨めします。

※並列冗長運転対応:(N+1)台運転構成可能

※ラックマウントモデル:あり

※バッテリー期待寿命とは、バッテリー単体の周囲温度25℃、1CA放電における評価値であり、放電回数、放電電流量、負荷率等により変動します。特に、周囲温度が25℃以上または、放電電流が1CA以上の場合、寿命に大きく影響します。

特長

1. インバータ給電の信頼性が向上

共通制御部をもたない完全個別制御の基本ユニット(3.5kVA)を最大4台まで組み合わせることができます。基本ユニットの1台を予備器として並列冗長運転方式(N+1台)で使用した場合、インバータ給電の信頼性が大幅に高まります。

図:回路系統図、システム構成

2. 拡張性を重視

お客様のシステム容量に合わせたUPSの容量が選定できます。UPSを買い替えることなく、ユニットの増設ができて非常に経済的です。(バッテリー保持時間も拡張可能)

※入力電圧と出力電圧は同一となります。

3. 保守性の向上

ユニット内部を全面から保守できます。またモジュール構造としたため、システムを止めずにバッテリー交換などの保守ができます。

  • インバータモジュール:1個(プラグインコネクタ方式)
  • バッテリーモジュール:2個(コネクタ方式)

*ユニットの増設の際は、メンテナンスバイパス回路を併用します。

*バッテリー交換は、ホットスワップできます。

図:インバータモジュール、バッテリーモジュール

4. 充実した電源管理機能

装置の状態などの情報を、正面の液晶表示で見ることができます。また、当社のUPS管理ソフト「FU-Manager II」を使うことで、ネットワークを介して複数台の「FU-X」を一元管理することができます。

安全上のお願い

  • 設置、組み付けおよびご使用の前に「取扱説明書」をよくお読みのうえ、正しくお使いください。
  • 次のような装置に使用の場合には、運用、維持、管理について特別な配慮が必要となりますので当社にご相談ください。
    (a)人命に直接かかわる医療機器など。
    (b)人身の損傷にいたる可能性のある電車、エレベータなど。
    (c)社会的、公共的に重要なコンピュータシステムなど。
    (d)その他、人の安全への関与や、公共の機能維持に重大な影響をおよぼす装置など。
  • 車載、船舶、運搬など振動が加わる環境でのご使用については、当社にご相談ください。
  • 本装置の改造・加工は行わないでください。
  • 設置および保守工事の際は、お買い上げ販売店または専門業者にご相談ください。
  • 本装置は日本国内仕様品です。国外で使用すると、電圧、使用環境などが異なり発煙、発火の原因になることがあります。国外でのご使用については当社にご相談ください。

※バッテリー最長期待寿命10年は
・1CA放電によるバッテリー単体、周囲温度25℃における評価値です。
・温度、放電回数など使用条件及び負荷状態などにより変わります。
・周囲温度が10℃上昇するごとにおよそ半分になります。
・目安であり、保証値ではありません。

ご質問・ご相談は、弊社営業部門へお問い合わせください。
記載内容は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。

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