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ビジネスコラム

大和田紗羅プロに聞く②「飛ばしの世界チャンピオンが語る「壁の超え方」」

2026年01月28日

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 前編では、大和田紗羅プロがツアープロの道のりから転機を迎え、ドラコン世界一、そしてゴルフを仕事にするまでの挑戦の軌跡を伺いました。後編となる今回は、その世界一の経験とJLPGAティーチングプロの専門性が融合した「飛ばし」に特化したレッスンの実態に迫ります。飛距離アップの鍵は「パワー」ではなく「スピード」にあるという指導の極意と、プロが培った洞察力についてお話を伺いました。

【プロフィール】
大和田 紗羅(おおわだ さら)
1994年6月生まれ。福島県郡山市出身。福島県立富岡高等学校卒。2022年1月日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)入会。JLPGAティーチングプロA級、JLPGAジュニアゴルフコーチ。同年9月PLDA女子ドラコン世界選手権(栃木・那須小川ゴルフクラブ)で日本人初のタイトル獲得。公式最長飛距離は342y。飛距離に悩むゴルファーに向け「飛ばし」に特化したレッスンをメインに提供している。

「飛ばし」のプロフェッショナルとして求められる理由

――前編では、大和田プロのゴルフとの出合いや、キャリアにおける大きな決断についてお話を伺いました。ティーチングプロとしての現在の活動についてですが、2022年PLDA女子ドラコン世界選手権での優勝も影響して、「飛距離を伸ばしたい」という目的でレッスンを受けに来る方が増えているのではないでしょうか

 はい。レッスンを始めた22~24歳頃は、1時間の枠の中でアプローチやアイアン、ドライバーまで一通り指導することが多かったのですが、ドラコンで世界一になってからは状況が変わりました。今では、ドライバー1本だけを持ってひたすら飛距離アップを目的に来られる方が半数以上です。まさに「飛ばしのスペシャリスト」として認識されるようになったと感じています。

――「飛ばし」に特化したレッスンは、一般的なゴルフレッスンとは違うスタイルなのでしょうか

そうですね。ドライバーに特化するレッスンでは、フォームやスイングの見直しはもちろん、スピードと効率に注目した動き作りを中心に行います。生徒さんの体の使い方や癖を短時間で見極め、最大限のポテンシャルを引き出せるよう、理論と感覚の両面からアプローチしています。私はこれまで年間1,000件以上のレッスンを継続してきましたが、その中で養われたのが「スイングの課題を瞬時に見抜く目」です。どこに課題があり、どうすればもっと飛ばせるかを瞬時に判断できる。この洞察力こそが、私の強みであり、生徒さんが私に期待してくださる最大の理由だと思っています。

 もちろん、アプローチやアイアンの技術も大切です。ただ、PGAツアーのトッププロたちも、それぞれの分野に専門のコーチをつけるのが当たり前の時代です。ショートゲームはこの人、スイング作りはこの人、パッティングはこの人、そして「飛ばし」は私というように、分野ごとにコーチを分けて学ぶスタイルは、実はとても理にかなった方法だと思います。実際に私の生徒さんの中にも、複数のコーチから専門的に指導を受けている方が増えています。本気で上をめざすアマチュアほど、「飛ばし」に焦点を絞りしっかり学びたいというニーズが高まっていると実感しています。

――「飛ばし」に焦点を絞るというのは、アマチュアにとっても有効なアプローチなのでしょうか

 非常に効果的ですね。飛距離が出ず、2打目でグリーンに届かないという悩みを抱えている方が、ショートゲームの練習に時間とお金をかけるよりも、「飛ばし」に特化して短期的に成果を出す方が、スコアの改善やモチベーションの継続に直結するケースが多いです。私自身、ドラコンで世界の舞台に立ち、そしてティーチングプロA級として多くのレッスンを積んできたからこそ、「飛ばす」ことに関しては誰にも負けないという自信があります。これからも、その経験と知見を活かし、一人でも多くの方に「飛ばす楽しさ」を届けていきたいと思います。

一人ひとりの課題に合わせて。それぞれの思いに応えるレッスン

――そうした専門的なニーズが高まる中で、生徒さんそれぞれの課題や目標に対し、どのようなアプローチをされているのでしょうか

 私が大切にしているのは、生徒さん一人ひとりのタイプや目的に応じた最適なレッスンを提供することです。たとえば、男性の生徒さんは「データ重視」の方が多く、弾道測定器に表示される入射角やスピン量、クラブスピードなどの数値をもとに、理論的に理解しようとされます。中には私以上にデータに詳しい方もいらっしゃって、そうした方には数値に基づいた説明がとても効果的です。

 一方で、女性の生徒さんは「きれいなスイングフォーム」を重視される傾向があります。「美しいスイングを身につけたい」という声を多くいただくため、実際に肩や腕の位置を確認しながら、体に触れ細やかなアドバイスを行っています。私自身が女性であることもあり、こうした指導もスムーズに受け入れていただける点は強みだと思います。

 ただ、フォーム重視の女性にとっても、飛距離は非常に重要な要素です。たとえばレディースティーからグリーンまで320ヤードあるようなホールでは、ドライバーでしっかり飛ばせないと2打目でグリーンオンできません。そんな悩みを持つ女性の方が「飛ばし」に特化したレッスンを受けた結果、2打目でグリーンオンできるようになるケースもあり、それがスコアアップとモチベーション向上に直結しているのを実感しています。

――「飛ばしたい」という思いは、年齢や性別を問わず広がっているのですね

はい。以前は男性のテーマと思われがちでしたが、今では50~60代の女性の方も積極的に飛距離アップに取り組まれています。たとえば、月額制のサブスクリプション型練習場を活用し、定期的に自主練習を行いつつ、月に1度だけ私のドライバーレッスンを受けに来られるというスタイルの方もいます。そうした方には、個別の練習メニューをお渡しし、ご自身のペースで効率よく練習できるようサポートしています。

そして、最も大切なことは「継続する」ことです。ゴルフは頭で理解したつもりでも、一人で練習しているうちに元のフォームに戻ってしまうことがよくあります。実際、「最近スイングが崩れてきた」「元に戻ってしまった」と感じたタイミングで、再びレッスンを受けに来てくださる方が多いです。こうして、一人ひとりの課題に寄り添いながら、結果につながるレッスンを提供することが、私にとって何よりのやりがいにつながっています。

飛距離アップに必要な「速さ」の秘密

――ここを押さえておきたいのですが、「飛ばす」という点で勘違いしているアベレージゴルファーも多いのではないでしょうか

 その通りです。「飛ばしたい」と思ってレッスンに来られる生徒さんの中には、「パワーが必要」と考えている方がとても多い印象です。ですが、実際に飛距離を伸ばすために大切なのはパワーではなくスピード、つまり「速く振る」ことなのです。力任せに振ろうとすると、無意識に体に力が入り、特にグリップを強く握ってしまいがちです。そうなると手元が硬直し、クラブヘッドがうまく走らず、スピードが出ない、飛ばないという悪循環に陥ってしまします。私はこのことをできるだけ分かりやすく伝えるために、日常の動作を例えに使うよう心がけています。たとえば「速く走る時は腕の力を抜いて、腕を素早く振りますよね?」といったように、身近な動きに置き換えて説明します。また、「ホウキで床を掃くように」や「ウチワで風をあおぐように」といったイメージを使うと、特に力が入りがちな男性には感覚が伝わりやすいですね。

――とはいえ、頭で理解しても実際に実践するのは難しいですよね

 まさにそこが指導のポイントです。多くの方が「分かったつもり」でスイングしていても、つい力が入ってしまう。それを体の動かし方から一つずつほぐしていく必要があります。そのため私は、初回のレッスンで必ず生徒さんのスポーツ歴をお聞きします。たとえばテニス経験者は体の回旋が得意ですが、野球経験者は体の体重移動の癖が強い、というように、これまでの運動経験によってスイングの癖や感覚の違いがあるからです。こうした情報をもとに、一人ひとりに最適な説明や練習方法を考えるようにしています。

――大和田プロは非常に多くのレッスンを担当されてこられましたよね。その経験が今の指導スタイルにどう活かされていますか

 レッスンを始めた当初はとても大変でした。1日に50人ほどの方を指導する日もありましたが、その分たくさんのスイングに触れて「見る目」が磨かれました。今では、新しい生徒さんに3球ほど打っていただければ、どこをどう直すべきか大体分かります。グリップからトップの位置、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーまで「1、2、3、4、5」と順を追って観察していきます。これが自分なりに身につけた「順序立てて見る力」です。ちょっとした手の向きや姿勢の角度を調整するだけで、生徒さんのスイングが劇的に良くなる瞬間があります。その変化を見届けられるのが、今の私のレッスンでの大きな喜びです。これまで積み上げた経験が今の自信と指導力の土台になっていると強く感じています。そして、その経験を通じて培われた洞察力が、お客様の目標に寄り添い、結果を出すための指導を可能にしてくれているのです。

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