NTTファシリティーズは、「Smart & Safety」のスローガンのもと、「グリーン×ITビル」ビジネスを推進してきました。IoTの浸透が加速する現在、その成果は多彩なソリューションに表れています。例えば経済性と効率性、安全性が重視されるオフィスビルにおいては、空調のエネルギー効率を改善する「Smart Stream」、照明の消費電力を削減する「FIT LC」、非常時の建物の安全度を可視化する「揺れモニ」などのIoTソリューションを提供しています。さらにこれらを統合ビルマネジメントシステム「FITBEMS」により最適制御するとともに、FOC(ファシリティーズオペレーションセンタ)で遠隔操作することで、平時の省エネは勿論、非常時のBCPも両立することが可能です。今後もIoTを活用したソリューションやサービスをさらに推進し、サステナブルな社会の実現に貢献する、価値を生みだすファシリティマネジメントを実現していきます。
「効率化のためのICT」から「価値を生みだすIoT」へ

北上市が持続可能な都市のかたちとして掲げる「あじさい都市」を、環境・エネルギー面、防災面から具体化するための「北上市あじさい型スマートコミュニティ構想モデル事業」に当社は事業実施主体として参画しました。
このモデル事業では、東日本大震災時、エネルギーや社会インフラの脆弱性に直面した経験を踏まえて、自立・分散型のエネルギー供給システムを構築すると共に、自立的かつ持続可能な「スマートコミュニティ」を構築するものです。NTTファシリティーズは、分散電源が導入され防災拠点となる市内各所の公共施設を結ぶCEMS(地域エネルギー・マネジメント・システム)を構築し、一元的なエネルギーマネジメントを実施、災害時の市内の防災機能の面的な強化に寄与するとともに、平常時には電力需要のピーク制御や照明・空調の制御で環境負荷低減に貢献しています。また、2015年4月には北上新電力を設立し北上市所有のメガソーラー発電所の電力を購入することで、再生可能エネルギー比率の向上、電力の地産地消を実現しています。
北上市の取り組みは内外から注目を集めており、2016年3月には一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催する「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」において「先進エネルギー自治体賞 優良賞」に選ばれました。これらの成果をもとに、被災地は勿論、各地の地域創生へと貢献し続けます。