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NTTファシリティーズ

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CSR報告書 2015 事業を通じ、さまざまなシーンで社会に貢献する。私たちNTTファシリティーズのCSR活動の成果をご報告します。

グローバルな事業で各地に貢献

経済のグローバル化をうけ、日本企業の活動も多国籍化を続けています。このようななか、NTTファシリティーズも、その事業フィールドを世界各地に拡大し、世界のファシリティを先進の技術とノウハウで支えています。

ドイツにおけるスマートコミュニティ実証実験

NTTファシリティーズは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託により、ドイツ連邦共和国のシュパイヤー市において、スマートコミュニティの実証事業に参画してい ます。
同事業は、同市と同電力公社の全面協力のもと、2015年度から2017年度まで、太陽光発電で発電した電力を地産地消する「自己消費モデル」の確立を目指した技術を導入、実証するものです。現在ドイツでは、すでに固定価格買取制度が事実上終了しているため、太陽光発電によって発電した電力を極力自家で消費し、電力会社に売電しないシステムを構築することが課題となっています。同プロジェクトには蓄電技術、蓄熱技術、HEMS*およびICT技術を有する多彩な日本企業が参画し、実際の生活環境のなかでの運転を通じて、太陽光発電の「自己消費モデル」の確立をめざしています。
2016年5月には実証事業の設備が完成し、運転開始式典が行われました。

複数の電源を組み合わせ無駄なく活用する複合型再生可能エネルギーシステム

実験サイトでの運転開始式典の様子

米国データセンターにおける高電圧直流(HVDC)給電システムによる
省エネ実証実験

電気には、一般家庭のコンセントなどで使用される交流と、鉄道・通信・電子回路などで使用される直流があります。
また、この交流と直流の切り換えにはエネルギー損失をともないます。そのため、切り換え回数を少なくすることで、従来使用されている交流給電システムよりも省エネ効果を生む高電圧直流(HVDC)給電システムに、データセンター等大規模施設の省エネルギー化の観点から関心が集まっています。
NTTファシリティーズは、この仕組みを普及・展開していく目的で国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託により、米国テキサス大学オースチン校のTexas Advanced Computing CenterにHVDC給電システムを構築し2016年8月より省エネ実証事業を進めています。また、このシステムには太陽光発電システムが連系されており、より高い省エネルギー効果が期待されています。ICT分野における最大の市場を有する米国で、いち早く実証事業を行うことで、その省エネ性、信頼性、および保守・運用性等、HVDC給電システムの有効性を客観的データとして示し、HVDC給電システムの普及拡大を図り、データセンターの省エネ化に取り組みます。

実証システム概要図

実証システムの効率性を、DPPE(Data center Performance Per Energy)により評価し、
交流給電システムと比較することで、HVDC給電システムの優位性を定量的に示します。

高電圧直流(HVDC)給電システム

米国のデータセンターエンジニアリング会社EECグループへの出資

近年、クラウドサービスの普及などもあり、データセンターサービスへのニーズは拡大を続けています。中でも米国は同市場として世界屈指の規模を有しており、NTTファシリティーズグループも重要な市場と位置づけ、取り組みを強化しています。この一環として、2014年12月、NTTファシリティーズは米国でデータセンターの設備構築及び保守業務を展開するElectronic Environments Corporation(EEC)グループの過半数株式を取得。グループの一員としました。
EECグループは米国内に7拠点を有するなど幅広いエリアに事業を展開し、データセンターの設計から機器調達、保守に至る幅広い分野で顧客の高い評価を得ています。同グループを加えることで、NTTファシリティーズグループは、さらに幅広いグローバルサービスネットワークと顧客基盤を獲得することとなりました。

EECグループを加え、さらに広がるグルーバルネットワーク

EECグループを加え、更に広がるグルーバルネットワーク

データセンター空調シェア世界2位のドイツSTULZ社と事業提携

NTTファシリティーズは2015年5月、ドイツのSTULZ 社と事業提携し、同社のデータセンター用水冷空調機の日本国内における独占販売代理店契約を締結し、主に中・大規模データセンターを対象に販売及び保守サービスの提供を開始しました。
データセンターの冷却を担う空調システムの消費電力はデータセンター全体の4割前後を占めるなど、その省エネルギー化が急務です。また、省スペースも引き続き重要な課題であり、サーバルームでの設備スペースの制約が少ない水冷空調機が注目されています。データセンター向け空調機の世界シェア2位である同社の水冷空調機は、優れたコストパフォーマンスを有しながら業界トップクラスの省エネ性、省スペース性と高い冷却能力を兼ね備えています。同社製品をラインアップに加えたことで、NTTファシリティーズは、より環境性能に優れた空調ソリューションの提案を推進します。

消費電力の比較

消費電力の比較

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