CSR報告書 2015 事業を通じ、さまざまなシーンで社会に貢献する。私たちNTTファシリティーズのCSR活動の成果をご報告します。

リスクマネジメント・BCP対策の強化

自然災害をはじめとするさまざまなリスクに備え、また、有事にも揺るがずサービスを提供し続けることは、社会に対する基本的な責任です。NTTファシリティーズは、グループ横断で、リスクマネジメントとBCP対策の強化を続けています。

リスクマネジメント・BCPの仕組み

確実なリスクマネジメント・BCPを実現するには、まず、適切な対応を迅速に講じる体制づくりが大事であるという認識に立ち、トップ主導のリスク管理・有事対応体制を構築し、日々、「もしも」に備えています。

リスクマネジメント体制

NTTファシリティーズでは、事業活動上のリスク回避、サービス品質の維持に関する全社的施策、方針の決定、事故等の原因究明や再発防止策等の検討を行うため、社長を委員長とする「リスクマネジメント委員会」を2007年4月に設置しました。迅速かつ適切なリスクマネジメントを行うことにより、事業活動における損失の未然防止・最小化を図っています。

災害・防災対策と事業継続計画

NTTファシリティーズ本社では、地震や台風といった自然災害などによる、事業活動への影響を最小限に抑えるため、あらかじめ手順や情報を文書化し、緊急時の対応について備えています。
2012年10月に「災害対策マニュアル」の改訂を行うとともに、2010年11月に「事業継続計画書およびインシデントマネジメント計画書」を策定し、2014年4月には内容を見直すべく、改定を行いました。

2015年度NTTファシリティーズ本社防災演習の実施

NTTファシリティーズでは、毎年総合防災演習を実施し、有事に備えています。2015年度は2月25日に実施しました。今年度は、勤務時間中に最大震度7の首都直下地震の発生により本社のあるグランパークタワーが停電するケースを想定し、ファシリティーズオペレーションセンター(埼玉県さいたま市)及び中央研修センタ(東京都調布市)に代替本部設置するという演習を行いました。

災害時に社員が適切な行動を迅速に行えるよう、訓練を定期的に行い、課題を整理し、心構えを醸成し続けています。

  • 防災演習の様子 画像01
  • 防災演習の様子 画像02
防災演習の様子 画像03

本社総合防災訓練の様子

食料など非常用物品の備蓄

NTTファシリティーズグループでは、災害復旧作業に従事する社員の食料などを各勤務場所に備蓄しています。備蓄量は、「社員総数×30%×3日間」です。さらに、災害時の帰宅困難などに備え、3日分の水、食料などを各勤務場所に備蓄しています。

設備の安定性と信頼性を確保する取り組み

信頼性の高い設備を構築し、それを有事にも安定的に運用し続けることは、お客さまの安心・安全に直結する重要なサービス品質です。社会のインフラを支える事業者として、先進の技術と確かなノウハウを活用したファシリティづくりを多面的に推進しています。

進化を続ける「揺れモニ」

地震の後、建物の継続使用の可否を含む安全性検証を速やかに行うことは、安全・安心の観点からも、また顧客満足の観点からも、極めて重要です。NTTファシリティーズが開発した建物安全度判定サポートシステム「揺れモニ」では、数多くの建物設計で培ったノウハウと震災後の復旧の経験をもとに、独自の3次元振動試験システム「DUAL FORCE」を活用し、高精度な観測・分析システムを構築しています。この結果、中高層建物について信頼性の高い安全度を即座に判定し被害の度合いを「見える化」することが可能となり、入居者に対し安全性の速やかな情報提供を実現しています。
近年、社会の皆様の防災意識の浸透を背景に、揺れモニへ寄せられる期待も高まりを見せています。これをうけNTTファシリティーズでは、その機能拡充に継続的に取り組んでいます。具体的には、緊急地震速報を自動表示し地震到達前の対応を促す「緊急地震速報機能」や、地震直後の複数ビルの建物安全度を一覧で表示する「複数ビル情報表示機能」などを追加しました。
また、2016年7月には、従来は地震直後に判断することが難しかった低層建物の安全度を判定するシステムを開発し販売を開始しました。これにより庁舎や学校をはじめとする公共施設やオフィスビル、工場などの幅広い低層建物での活用が可能となりました。

緊急地震速報システム 表示画面
揺れモニ 緊急地震速報システム 表示画面

大規模災害対策演習の実施

2015年6月16日・17日の2日間、NTT中央研修センタ(東京都調布市)において、NTT東日本およびNTT-MEの協力のもと、ファシリティーズオペレーションセンター(FOC)主催の大規模災害対策演習を実施しました。
今回の演習は、2011年度に導入された非常用可搬型加入者線主要装置(以下、KH-RST)を用い、災害時の配備ビルからの搬出作業ならびに被災地で受入れ後の装置間の電力配線布設・接続を行うとともに、より被災状況に近づけるため、NTT東日本の協力により150kVA移動電源車による給電演習も兼ねて行いました。演習にはNTTファシリティーズ社員およびNTT-ME社員、計53名が参加し、両日の演習見学者は80名を数えました。
NTTファシリティーズではこのような演習を通じ、有事における迅速かつ的確な行動を確認するとともに、作業性の改善や更なる向上を目指しています。

大規模災害対策演習の様子

大規模災害対策演習の様子

FOC(ファシリティーズオペレーションセンタ)

地震、台風・集中豪雨、落雷といった自然災害の多発や大規模停電の発生などにより、建物や設備の信頼性を確保し企業経営をサポートするオペレーションの重要性が改めて注目されています。
NTTファシリティーズは、長年にわたってNTTグループをはじめとする全国のお客さまに提供してきた監視・保守サービスの高信頼化・高効率化を図るべく、建物・電力・エネルギーに関する多様なオペレーションサービスを融合し、トータルで提供する新たな取り組みを開始しています。
その第1ステップとして、2012年9月には東日本オペレーションセンタとカスタマセンタを統合し、トータルオペレーションセンタの役割を担う「FOC(ファシリティーズオペレーションセンタ)」として新たなスタートを切りました。
単にお客さま設備を監視・保守するだけでなく、お客さま設備の運用全般に責任を持ち、現場から得られる監視・点検・設備データなどの情報を分析して設備マネジメントサイクルと連携した更改・改善提案につなげていくという、FM(ファシリティマネジメント)のプロフェッショナルである当社ならではの取り組みも実施しています。
また、2013年7月にはFOCに西日本オペレーションセンタを統合し、FOCと全国180カ所のサービスセンタとの連携のもと、24時間365日体制で多様な監視・保守サービスを提供しています。
緊急時やお客さま設備での万が一のトラブル発生時には、FOCから連絡を受けたサービスセンタの保守スタッフが現場に急行し、迅速かつ円滑に対処します。保守スタッフによる駆け付けサービスは、現場を支える「人の力」というNTTファシリティーズの強みを活かした万全のサポート体制と言うことができます。

FOCの「コマンダーデスク」

FOCの「コマンダーデスク」

Power Meister Car (移動式技術支援車)

NTTファシリティーズでは、2012年3月に開発・導入した「Power Meister Car」により、保全業務における作業手順に準じた事前の実機動作確認や故障時動作の追体験・実機解析などを、全国どこでも自由に実施できるようになりました。
本車両は、車内に発電装置を搭載し各装置へ給電することにより、車両単体での実機体験を可能としたもので、本車両を1つのビルに模して監視環境を構築しており、操作と連動した警報動作確認も可能です。
各拠点を回り、実機操作による習熟訓練とともに作業上の危険ポイント確認など、安心安全な保守サービスの提供に向けた実践的な演習を実施しています。

  • Power Meister Carによる作業の様子 画像01
  • Power Meister Carによる作業の様子 画像02

Power Meister Carによる作業の様子

「ビルマネージャ」制度の積極的な推進

近年、オフィスのIT化、ネットワーク化を背景に、情報通信ビルだけでなくオフィスビルにおいてもミッションクリティカルに対応する管理サービスの提供が期待されています。このような中、NTTファシリティーズでは、ミッションクリティカルなビル設備のリスクを常に把握し、設計・工事・保守維持管理部門を通じ確実にリスク低減の取り組みが実行されているかを常に確認する責任者として「ビルマネージャ」制度を設けています。
ビルマネージャは担当するビルごとに、個々の日常業務や設備管理業務が適切に運用されているかを確認すると同時に、システムダウン等の有事においては適切な応急措置ならびに迅速な復旧への手配を行います。
NTTファシリティーズは、ビル設備運用全般のマネジメントを担当し、有事のリスクに常に目を配るビルマネージャの育成を、顧客満足に直結する重要な経営課題と位置付け、独自の資格認定制度を設け、社員に資格取得を推進しています。2016年3月現在、672名がビルマネージャに認定されています。

ファシリティマネジメントにおけるBIM活用を通じた、安心・安全の追及

BIM(Building Information Modeling)とは、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルを指します。
2000年代に入り、建物の建設・施工の現場で急速に広まりつつあるBIMですが、近年、建設後のファシリティマネジメントへの活用が注目されています。具体的にはBIMが集積した、構造情報や管理情報などの建築物のデータベースを建物の維持管理業務に情報活用することで、コスト面のみでなく業務効率的にも大きな効果が期待できます。
NTTファシリティーズでは、更に、有事における建物への影響のシミュレーションなどを加味し、より精度の高い防災計画やBCPの策定が可能とするなど、ファシリティマネジメントの重要な要素である「利用者の安心・安全」の向上を模索しています。特に新大橋ビルでは、BIMデータのFMシステムへの移行を実証的に展開し、さまざまな効果を確認しています。

BIMの画像

BIMとFMシステムの連携イメージ

熊本地震に伴う復旧活動

2016年4月14日の前震ならびに16日の本震を中心とする熊本地震では、二度にわたる震度7の揺れに加え、その後の震度5程度の断続的な余震により、熊本地方をはじめ九州各地に大きな被害が発生しました。
NTTファシリティーズ九州管内の各支店では、前震の発生直後に速やかに復旧活動を開始し、本社およびNTTグループの災害対策本部と連携しつつ、被災地域の自社ならびに管理施設の被害状況の確認と復旧活動を迅速に展開しました。
具体的には、全国各支店からの応援人員184名、移動電源車14台、及び協力会社との連携のもと、震度5以上を観測した地域にある通信ビルなどの重要ビルの緊急点検並びに臨時修復措置、電力復旧作業などを実施。ICTインフラを支える企業としての責任をはたすため、グループ一丸で復旧活動を展開しました。電力については347ビルを緊急点検し応急措置を施すなどし、約1週間で緊急点検を完了しました。建物自体については280ビルを緊急点検し133ビルで応急復旧工事を実施しました。

  • 防災演習の様子 画像01

    被災した熊本城

  • 防災演習の様子 画像02

    被災した通信ビル

  • 防災演習の様子 画像02

    緊急派遣された移動電源車

PAGE TOP