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環境R&D Fデータセンター── エネルギー効率と環境性能をさらに進化


データセンターの消費電力量を大幅に削減する空調ソリューション

  データセンターにおける空調システムの消費電力量削減を目的に、ICT装置向けの空調技術を開発し、高効率化を実現しました。開発した空調技術は、学会からも高く評価され、2012年度には、ICT装置用床置型空調機「FMACS-V hybrid」が「日本機械学会賞(技術)」、ICT装置用ラック型空調機「FTASCL-RS/C」が「日本冷凍空調学会賞・技術賞」を受賞しました。「FMACS-V hybrid」は、従来の圧縮機にポンプを併設する世界初の空調機です。外気温度が低い冬期などに圧縮機を停止し、消費電力の小さいポンプで運転することで、大幅な省エネルギーを実現します。これまで困難であったポンプによる空調機の冷媒循環を、ポンプの機構や制御を新規開発することで製品化に成功しました。

   一方、「FTASCL-RS/C」は、ICT機器搭載ラックと同様な室内機形状の空調機であり、ICT装置架列内への設置が可能です。アイルキャッピングの気流適正化技術と組み合わせることで、一般電算機用空調機と二重床を併用した従来空調方式に比べ、消費電力量を58%削減できます。いずれの空調機でも、高効率であることに加え主要な構成部品は長寿命設計を行っており、LCCO2の削減に貢献しています。今後も、地球環境保護に貢献できる高効率で環境にやさしいデータセンター向け空調機を開発していきたいと考えています。

 

FMACS-V hybrid・FTASCL-RS/C


*1 FMACS

当社がICT装置冷却用に開発した床置形空調機の名称であり、FMACS-Vは5代目。

*2 FTASCL-RS/C

当社がICT装置冷却用に開発したラック型空調機の名称。

*3 アイルキャッピング

ICT装置に冷気を供給する通路を壁と屋根で区画し、気流を最適化する手法。

*4 LCCO2(ライフサイクルCO2

製造から廃棄までのトータルなCO2排出量の評価手法。


担当者から・研究開発本部 パワーシステム部門 環境・エネルギー部門

宇田川陽介 写真

今後も、ICT装置の消費電力量は増加傾向になると予想され、空調システムにおいても、より一層の消費電力量低減が求められます。そのため、今までのICT装置用空調技術を活かしつつ、市場動向にあわせたさらなる高信頼・高効率な空調機の開発を行っていきたいと考えています。

関連ホームページ
    http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei25/h25-0521.html (ニュースリリース)
    http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei23/h23-1221.html (ニュースリリース)





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