近年、日本では、地震の発生回数が高めに推移し、また各地での火山活動も活発になっています。また地球温暖化を一因とする異常気象などにより、突風や集中豪雨といった激しい天候も頻発しています。このような自然災害の激甚化、頻発化は、日本に限らず世界的に留意すべき傾向と位置づけられ、各国でライフラインの確保を目的とした生活インフラの刷新、堅牢化などが急がれています。
NTTファシリティーズはこの問題を重視し、自然災害に強くBCP(事業継続)に貢献するファシリティづくりを常に考えています。その成果は、公共施設をはじめとする社会の様々な場所で活きています。
世界の災害に占める日本の災害被害(1984~2013年)

NTTファシリティーズは官公庁や放送施設など様々な公共施設の構築・運用を担っていますが、一貫して、有事に備えた堅牢性、強靭性に優れたものづくりを重視しています。その成果は多様な形で社会の安心・安全に寄与しています。
例えば通信施設は、常に通信を維持しうる設備対策が重要です。NHK放送会館では、落雷対策や非構造部材(建物内の各種通信用機器など)の耐震化を行い、災害時も公共放送の拠点としての機能を維持するためのファシリティづくりをきめ細かく実現しました。また、地方自治体の庁舎は、有事の復旧拠点としてのBCP対策が必要です。狛江市庁舎では、改修・増築に際し、平時の省エネ化はもちろんのこと、防災拠点としての役割を重視し、免振構造の導入や自家発電設備の設置、非常用用水(井水)の確保などを徹底しました。
これらの事例には、「レジリエントな社会構築のための技術開発」を継続的に展開してきたNTTファシリティーズグループならではのノウハウが随所に活きています。これからも、Smart&Safetyをキーワードに、先進の技術を活かしたものづくりを続け、社会のレジリエント化に貢献します。
