この建物は研究施設の他に、国内外の研究者と研究開発活動を行うための情報交流諸施設を備え、21世紀の到来に向け多彩なマルチメディアサービスを創出する、NTTのR&Dの中核施設として計画されました。設計にあたっては、建物・オフィスプランニングや維持管理に至るまでの「サスティナブルデザインの取り組み」と「豊かなコミュニケーションを交わせる空間づくり」をテーマとしています。研究室を北側に配置し、南外壁は小さな窓とダブルスキンサッシで構成して熱負荷の軽減を図っています（PAL値276MJ／m²・年）。敷地内のやむなく伐採した桜は、すべての研究室のドアノブに再使用するなど、緑の保存継承にも配慮しています。敷地周囲におよぶ接道緑化や建物と一体となった前庭の演出により、建物建設前と変わらないだけの緑化率を確保しています。

第3回JIA環境建築賞受賞（2002年9月25日）
第9回環境・省エネルギー機構理事長賞受賞（2002年1月21日）
第13回日経ニューオフィス賞ニューオフィス推進賞受賞（2000年8月）
第12回電気設備学会施設奨励賞受賞（2000年6月8日）
緑の都市賞審査委員長奨励賞受賞（1999年）