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台風12号奈良県内災害復旧現場

「情報連絡室」の設置

2011年9月2日、NTTファシリティーズ関西奈良支店では、台風12号の奈良県内上陸前から進路を注視し、『情報連絡室』を設置しました。その時点で重要ビルにある非常用発電機の始動試験の実施、レンタルエンジンおよび搭載用トラックの確保、移動電源車やケーブル類などの確認作業を行い、24時間監視体制を構築し、緊急事態に備えました。

 


寸断された国道を迂回して レンタルエンジンを搬送

しかし予測を超えた記録的な豪雨により、県内各地の通信施設への商用電源が停止。9月3日の時点で奈良支店管内では、停電24ビル、サービス断をともなう被災13ビル、4,000回線を超える故障が発生しました。

森林地帯の吉野地区(吉野郡および五條市)では、通信施設の電源確保が懸念される事態となりました。その1つ、奈良県最南端・十津川村の通信ビルでは、通常使われる国道が各所で寸断。レンタルエンジンをトラックに積み込んだ復旧チームは、衛星電話で現地在住の協力会社と連携をとりながら国道を迂回、三重県尾鷲市などを経由して現場に到着、発電機を設置し電源供給を行いました。その走行距離は実に片道280kmにもおよびました。

通信設備の電源確保が急務となるなか、3日には県西南部に位置する五條市に電源復旧の中継拠点を設置。発電機4台とスタッフを配置し、即座に電源供給に向かえる態勢を整えました。中継伝送路の寸断により、通信施設の監視装置の通信も途絶するなか、NTTグループ各社等と連携を密にすることで円滑に情報収集や作業を進め、通信を早期に復旧させました。


安心安全な通信環境の提供

こうした取り組みの一方で、課題も散見されました。たとえば、広域で長期にわたる停電が発生した場合に備え、衛星電話による通信手段の確保、通信ビルの地域性を勘案した蓄電池耐用保持時間の設計などです。これらの課題を解決することで、災害に対する備えをさらに強固にし、お客さまへのより安心安全な通信環境の提供をめざします。



*1 情報連絡室
非常災害発生時等に対策活動および情報共有活動をする災害対策組織。





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