NTTドコモとして20年ぶりとなる、「5G時代のネットワークを支える通信機器を実装する次世代型ノードビル」を目的とした新築プロジェクトです。
NTTドコモにおいては、通信設備（5G・仮想化設備）の賃借スペースの解消によるキャッシュアウト抑制、通信 設備設置スペース不足の解消が課題となっていました。
代々木のシンボルである既存のNTTドコモ代々木ビルに隣接する立地の潜在的ポテンシャルを最大限に活かし、都心における敷地の価値最大化のため、容積率の緩和・天空率を採用、中間免震とすることにより、通信機械室の有効スペースの最大化を実現しました。
さらに、通信機械室においては天井吹き出し方式の空調システムを採用することで、通信・電力ケーブルスペースと空調気流スペースを分離し、気流障害を解消するとともに、空調効率を高めています。また、将来、通信設備のさらなる高発熱化を見据え、水冷・空冷方式の両方の空調システムに対応したフロア計画としています。
NTTドコモ代々木ビルというシンボルとの調和を図りながら最新技術の導入等により信頼性・安全性の高い施設としています。

新建築 2024年4月号