本プロジェクトは3つのコンセプト「High-benefit/Minimum-Cost」、「Sustainable Value」、「100年間価値を保ち成長する」の実現をめざしマルチレイヤーモジュール型データセンターを提案いたしました。データセンターの構成要素を更改周期にあわせ、3つの「Layer」と、それらをつなぐ要素「Interface」に分類し、各Layerの空調・電源設備やシステムは、常に最先端のものを選定できるだけでなく、例えば建物全体を空調設備と捉え、免震構造体や外装材とも有機的一体化した構成としています。
また、利用する方々の主要動線である２層吹抜けのマルチコンコースは、サーバの排熱利用や自然光の利用などを組合せ「ゼロエミッションスペース」とし、免震による水平方向の大幅な揺れの低減に加え、制震ダンパーを挿入して上下地震動を積極的に低減するなど最上級のBCPと省エネルギー性能を備えました。

新建築 2018年11月号
ディテール 2018年10月号
ディテール 2019年1月号
（掲載紙）日刊建設工業新聞 2023年5月30日